海底から船体つり上げへ 知床観光船事故1カ月

海底から船体つり上げへ 知床観光船事故1カ月
知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、網走港を出る作業台船=22日午後、網走市

 知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁と契約した専門業者による船体のつり上げに向けた作業が23日午前、始まった。海面近くまで上げた後、網走港沖までえい航し、早ければ24日にも海面上に引き揚げる見通しだ。

 事故は23日、発生から1カ月を迎えた。これまでに14人の死亡が確認され、依然12人が行方不明。海保などは北方領土の国後島周辺海域でも手掛かりを捜すが、捜索は難航している。

 当初、22日のつり上げを予定していたが、荒天のため作業を中断した。作業台船「海進」などはいったん網走港に戻り、作業再開を見込んで同日夕、現場海域に向けて出航していた。

 第1管区海上保安本部(小樽市)などによると、23日朝、高い水圧に体を適応させた潜水士らがカプセルで海底に降下し、海中に出て作業を始めた。水深約120メートルの海底に沈む船体を水面下10~20メートルまでつり上げる予定。

 その後、船体を固定した上で、網走港沖までえい航する。ただ、作業の進捗(しんちょく)は現場の天候に左右され、遅れが出る可能性もある。早ければ24日にも船体を海面上に引き揚げ、海進の上に移動。今週中の陸揚げを目指している。

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