参院選 道選挙区 乱立12人出馬予定 維新見送りで 構図固まる

参院選 道選挙区 乱立12人出馬予定  維新見送りで 構図固まる

 6月22日が想定される参院選(7月10日投開票)の公示まで1カ月を切った。道選挙区(改選数3)は、日本維新の会が22日に候補擁立見送りを正式に表明し、ようやく構図が固まった。自民、立憲民主、共産、国民民主の4党を軸に、諸派を含め計12人が出馬の見込み。改選数が4から2へ減少した1995年以降で最多の乱立選挙となる。

 ■乱立

 道選挙区は改選数4だった92年までは7~10人が出馬。ただ、戦後間もない第1回の47年は補欠選と合体し改選数が8となったため、19人が出馬。第2回の50年も補選と合体し改選数5に対し15人が出馬している。

 改選数が2に減った95年から2013年までは6~10人が出馬。改選数が現行の3に増えた前々回の16年は10人、前回の19年は9人が出馬している。

 今回は自民が現職の長谷川岳氏と新人の船橋利実氏の2人を擁立。立憲も現職の徳永エリ氏と新人の石川知裕氏の2人が出馬。共産は新人の畠山和也氏、国民も新人の臼木秀剛氏を擁立。諸派はこれまでに幸福実現党新人の森山佳則氏、NHK党新人の斉藤忠行氏、参政党新人の大村小太郎氏、新党くにもり新人の沢田英一氏が出馬を表明。さらにNHK党は6月3日に新たに2人が記者会見し、出馬表明を予定。2~3人区としては最多の計12人になる見通しだ。

 ■課題と焦点

 自民、立憲とも2議席奪取を最重要課題に掲げる。3人区となった前々回は旧民進が2議席を獲得し、前回は自民が2議席を奪還。自民対非自民の戦績は1勝1敗の五分だ。

 自民は今回、人気が突出する長谷川氏に対し、知名度で劣る船橋氏にどこまでてこ入れを図れるかが最大の焦点となる。支持基盤の企業・団体の票割りを船橋氏に手厚くしたい意向だが、長谷川氏が全道に張りめぐらせた後援会組織は強固で、行方は不透明だ。2議席確保へカギを握る公明党は両氏を推薦。2人を支援する濃淡を表す「傾斜配分」については「今後の情勢を見極めた上で、自民党道連と協議して決めていきたい」(公明党道本部)との姿勢。独自候補擁立を見送った維新の道総支部の鈴木宗男代表は22日、自身が代表を務める地域政党「新党大地」が船橋氏を推薦することを発表し、劣勢とみられる同氏を側面支援する。

 一方、前々回は2議席を獲得した旧民進勢力も複雑な構図だ。旧民進が立憲と国民に分裂し、3人が出馬するという異例の選挙戦となる。このため推薦枠を「2」としていた最大の支持母体の連合北海道では立憲・徳永氏、国民・臼木氏を推薦。旧総評系が徳永氏、旧同盟系が臼木氏を支援する格好。石川氏は連合推薦から外れた。ただ、今期で引退する鉢呂吉雄参院議員が「後継」として石川氏を全面的にバックアップ。3年前の知事選で鈴木直道知事と一騎打ちを演じ、96万票を得票した知名度も生かし、圏内入りを狙う。

 ■ボーダーライン

 9人が出馬し投票率が53・76%だった前回(19年)の3位当選の得票数は45万4285票、10人が出馬し投票率が56・78%だった前々回(16年)の3位の得票数は49万1129票。投票率やトップ当選の得票数によって大きく左右されるが、12人が乱立する今回のボーダーラインは「前々回よりは下がり、前回並み、もしくはそれ以下になるかもしれない」(陣営幹部)と予想する。

 既に候補予定者は大票田・札幌で事務所開きもほぼ終え、支持拡大を訴えて広い北海道を地道に回る運動を活発化している。主要政党4党から6人、諸派を含め12人が出馬し、3議席を争う乱戦。事実上の選挙戦に突入している。

■参院選道選挙区の出馬予定者

(敬称略)

長谷川 岳(51)=自 民・現=

船橋 利実(61)=自 民・新=

徳永 エリ(60)=立 憲・現=

石川 知裕(49)=立 憲・新=

畠山 和也(50)=共 産・新=

臼木 秀剛(41)=国 民・新=

斉藤 忠行(30)=NHK・新=

森山 佳則(55)=幸 福・新=

大村小太郎(36)=参 政・新=

沢田 英一(69)=くにもり・新=

※この他、NHK党新人の石井良恵(61)、浜田智(58)両氏が6月3日に記者会見し、出馬表明の予定。

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