観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁と契約した専門業者は24日、船体を海面上に引き揚げる作業を始める。作業台船「海進」の甲板上に移した後、数日かけて水抜きなどを行い、今週中にも網走港に陸揚げする予定。
第1管区海上保安本部(小樽市)などによると、高い水圧に体を適応させた潜水士らが23日、引き揚げに向けた準備作業を実施。水深約120メートルの海底に沈む船体をワイヤを使って水面下10~20メートルまでつり上げ、作業台船に固定させた。
安定した引き揚げ作業を行うため、浅い海域に向けてえい航。24日にも斜里港の沖合に到着し、海進の甲板上に引き揚げる。
今週中の網走港への陸揚げを目指している。同本部は陸揚げされた船体を詳しく調べ、事故原因の究明などを本格化させる。
事故では14人の死亡が確認され、依然として12人が行方不明となっている。北方領土の国後島では男女2人の遺体が発見されており、同本部は身元確認を進めるとともに、同島周辺の海域も含め、船艇や航空機で捜索を続けている。
















