苫小牧市日吉町の錦戸知明さん(72)は、源義経を題材とした長編歴史小説「義経鬼譚」を自費出版した。小中学校時代を過ごした新冠町に義経の通称から名付けられた「判官館」という地名があったのをきっかけに、義経研究にのめり込み、大作の執筆に挑んだ。希望する高校、大学や公共の図書館に無償提供したい考えで「一人でも多くの人に読んでもらいたい」と話している。
苫小牧生まれの錦戸さんは新冠中、北海道日大高校(当時)を経て日本大学に入学。卒業後、住友銀行(同)に入社し、関東圏を中心に各支店で勤務した。1999年に退社後、2010年に苫小牧に帰郷し、同年から執筆活動を始めた。
義経鬼譚は、道内外の図書館や史跡を訪れて得た知識や資料などを基に、義経の生涯を描いた。道内には「義経伝説」が多く残されているが、「あくまで史実に基づいた物語。真の義経像に迫る内容になっている」と錦戸さんは話す。
21年11月に完成し、今年4月中旬に全編193ページの冊子を200冊刊行した。知人らに配布したほか、市立中央図書館と新冠町レ・コード館図書プラザに寄贈した。さらに30部を希望する学校図書館などに寄贈したい意向だ。錦戸さんは「歴史に興味がある人に読んでもらえれば」と呼び掛けている。
希望者は15日までにはがきで申し込む。宛先は、郵便番号053―0816、苫小牧市日吉町3の16の25グランドール日吉202号。
















