苫小牧署管内 死亡交通事故ゼロ継続中 年間最長更新、夏場へ警戒強化

苫小牧署管内 死亡交通事故ゼロ継続中
年間最長更新、夏場へ警戒強化
住吉町の道道で発生した車同士の衝突事故=5月8日

 苫小牧署管内の今年の死亡交通事故は、6月に入っても0件が続いている。統計が残る1989年以降、遅くとも3月末までには発生しており、死亡事故ゼロの年間最長記録を更新中だ。同署は交通事故が増える夏本番に向け速度超過の取り締まりを強化するとともに、高齢者の運転免許自主返納を促すなど事故抑止に全力を挙げる。

 同課によると、昨年は5月末までに4件の死亡事故が発生した。過去10年間で最も多かった2015年は、13件のうち10件が8~11月に起きており、同署交通1課の伊藤昌彦課長は「スピードが上がる夏の時期から、死亡事故も増えてくる。これからが事故抑止の本番」と気を引き締める。

 対策として、赤色灯を灯火させパトカーを走らせる「見せる警戒」を強化する。伊藤課長は「スピードが出ていなければ、死亡に至らなかったケースもある。スピードを出しやすい国道は特に注意を」と訴える。

 一方、高齢者が絡む重大事故の防止にも力を入れる。今年のゴールデンウイーク最終日の5月8日午後2時45分ごろ、苫小牧市住吉町の道道で、乗用車が軽乗用車と衝突して横転したが、幸いにも重傷者はいなかった。軽乗用車を運転していた70代男性の一時不停止が事故原因とみられている。

 高齢運転者をめぐっては5月13日から、信号無視などの違反歴がある75歳以上に実車試験を義務付けるなど対策が始まったが、同署は運転免許の自主返納も促している。15日午後1時からは白老町役場に臨時の返納窓口を設置する予定で、「運転に不安を感じたら相談してほしい」と呼び掛けている。

 伊藤課長は「死亡事故がない状況を少しでも長く続けたい。車と歩行者が互いに交通ルールを守って、事故の未然防止に協力を」と話し、横断歩道のない場所を渡る「乱横断」をしないなど、歩行者にも注意を求めている。

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