北朝鮮 弾道ミサイル8発 日本海に、迎撃回避狙いか

北朝鮮 弾道ミサイル8発 日本海に、迎撃回避狙いか

 【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は5日午前9時すぎから同40分すぎ(日本時間同)にかけ、平壌の順安空港一帯などから日本海に短距離弾道ミサイル8発を発射した。岸信夫防衛相によると、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。

 1回で8発も発射するのは異例で、韓国軍によると、内陸部の平壌、价川、北西部の東倉里、東部の咸興から発射。日米韓の迎撃態勢をかいくぐることを念頭に、複数の場所から多数のミサイルの連続発射を試したとみられる。最高高度は約25~約90キロ、飛距離は約110~約670キロ。岸氏は、それぞれ50~100キロ、300~400キロ程度で、変則軌道のものも含まれると説明した。

 岸田文雄首相は5日午前、視察先の福島県葛尾村で記者団に「国際社会の平和と安定を脅かすもので、断じて許せない」と非難した。

 米インド太平洋軍は「情勢を不安定化させる違法な兵器開発計画」と強調した。韓国政府は国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、尹錫悦政権発足後間もない時期の軍事対応態勢を試す意図があると分析。「朝鮮半島の緊張を高める行為だ」と強く糾弾した。

 北朝鮮のミサイル発射は、5月25日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)や短距離弾道ミサイルなど3発を発射して以来。同26日に国連安全保障理事会で対北朝鮮制裁を強化する決議案が中国とロシアの拒否権発動で否決されており、北朝鮮は米中、米ロ対立で安保理が機能していないことを利用し、ミサイル開発にまい進している。

 米韓両軍は今月2~4日に米原子力空母「ロナルド・レーガン」も参加し、沖縄沖で合同演習を実施。韓国の尹政権が軍事力による圧力を強める姿勢を示していることに対抗した可能性もある。

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