2月の北京五輪スピードスケート女子1000メートルで金メダルを獲得した高木美帆(28)=日体大職=が16日、東京都内で記者会見し、今後は日本スケート連盟のナショナルチーム(NT)を離れて元NTコーチのヨハン・デビット氏(オランダ)に師事、個人で活動すると表明した。
4月に現役続行を決めていた高木美は、「この2カ月いろいろなことを考えたが、最後に出てくるのはヨハンと滑りたいという気持ちだった」と、胸の内を明かした。練習は日本とオランダの双方で行う見通し。
2014年ソチ五輪で代表入りを逃した後、デビット氏の下で才能を開花させ、19年3月には1500メートルで1分49秒83の世界記録をマーク。五輪では夏冬を通じて日本女子最多となる通算7個のメダルを手にしている。
デビット氏は18年平昌と北京の両五輪で日本代表を指導。メダル量産に貢献し、4月末で退任した。
NTは、日本勢のメダルなしに終わったソチ五輪後、所属の垣根を越えてトップ選手を集めて全体の底上げを図るため新設された。平昌五輪金メダリストで今秋の引退を決めている小平奈緒(相沢病院)らは、NTに所属せず個人での強化を続けてきた。

















