JR北海道はエゾシカとヒグマの衝突による列車運行への影響をまとめた。2021年度のシカの衝突件数は前年度比219件増の2632件に上り、1987年4月の発足以来、最多記録を更新した。
シカの衝突は、釧路支社管内が1023件と4割近くを占めたが、道央中心の本社管内も772件と前年度比146件増えた。室蘭線が234件と前年度から80件以上も増え、本社管内の総数を押し上げた。
同社は対策として線路脇に侵入防止柵を設置。21年度末現在の防止柵延長は根室線が45キロ、千歳線21・6キロ、室蘭線19・9キロ、石勝線13・5キロ―など。8路線の総延長は123・2キロとなっている。
ただ侵入防止の効果は長続きせず、開業時から侵入防止板を設置している北海道新幹線でも同年10月、木古内駅構内にシカが侵入し、大きな輸送障害が発生した。
ヒグマの発見、衝突も前年度比12件増の68件で過去最多。うち衝突は46件。ヒグマが衝突した場合、保線係員がハンターを伴って作業するのが基本だが、安全確保のため「熊キャッチャー」で処理する場合もある。
「熊キャッチャー」は、資材運搬や除雪に使う保守用車のクレーンに、個体を挟むアームを取り付けたもので、係員が線路上に降りることなく、クマにも直接触れずにつり上げることができる。宗谷線3カ所と石勝線の新夕張に配備している。
















