男子三段跳び・伊藤(道栄)V―女子4×400メートルリレー・2位道栄(武田、石田、堀下、納村)〔高体連陸上〕

男子三段跳び決勝の道栄伊藤の最終跳躍=17日、釧路市民陸上競技場

 第75回北海道高校陸上競技選手権大会最終日は17日、釧路市民陸上競技場で男女11種目の決勝などが行われた。男子三段跳びの伊藤陽楼斗(北海道栄3年)が14メートル00で優勝。女子4×400メートルリレーの道栄(武田愛結花、石田真夕、堀下結愛、納村琉愛)は3分53秒07で2位となった。
 男子砲丸投げの内田勘太(道栄3年)は14メートル21で2位。男子110メートルハードルの館山正真(同2年)は15秒13で3位に入った。
 関係分の決勝結果は次の通り。
 【男子】
 ▽200メートル (6)吉田晴樹(苫小牧東)22秒11▽110メートルハードル (3)館山正真(北海道栄)15秒13(6)田中煌十(同)15秒41▽3000メートル障害 (7)吹越秀翔(北海道栄)9分30秒02(10)大関輝絃(同)9分58秒80(12)澤田颯太(同)10分5秒33(14)内藤岳玖(苫小牧東)10分13秒31▽4×400メートルリレー (4)北海道栄(谷口諒空、佐藤遙斗、スコットリアム音央、清水徹)3分18秒94▽三段跳び (1)伊藤陽楼斗(北海道栄)14メートル00▽砲丸投げ (2)内田勘太(北海道栄)14メートル21(7)兼本洸埜(厚真)12メートル66

 【女子】
 ▽200メートル (5)石田真夕(北海道栄)25秒04▽3000メートル (5)松木七光(北海道栄)9分55秒67(9)山崎浩奈(同)10分44秒67▽4×400メートルリレー (2)北海道栄3分53秒07

―伊藤、貫禄の跳躍
 予選を勝ち抜いた12人の精鋭による決勝で、ただ一人異次元の跳躍を見せたのが道栄の伊藤(苫小牧光洋中卒)だ。1回目でいきなり13メートル86をマークすると、2回目は記録をさらに11センチ伸ばした。2位に一時40センチ以上の差をつけるなど、一度も首位の座を譲らない圧勝劇に「楽しんで試合ができた」と笑みをこぼした。
 ただ、悔いも残った。目標を14メートル50に設定し、4回目以降に助走速度を上げると2度ファウル。最終跳躍でようやく14メートルに乗せスタンドを沸かせたが、「ステップの部分でつぶれてしまい伸びなかった」という。
 もともと幅跳びを主戦場としてきたが、昨年7月の国民体育大会予選を14メートル15で制し、三段跳びでも一気に才能を開花させた。秋にはU18全国大会に出場し7位入賞。自己記録は14メートル37を誇る。高校総体では「自己ベストを更新して入賞したい」。
 大会初日の14日に4位で全国出場を決めた幅跳びでも活躍を誓う。光洋中出身の同期で、同種目2位の中尾(道栄)にライバル心を燃やす。U20日本選手権で高校年代最高位の6位と、全国屈指のジャンパーに成長したチームメートに「高校総体では勝つ」と意気込んだ。

―女子200メートル・石田、初の個人切符
 道栄の石田(3年=苫小牧和光中卒)が念願の高校総体個人種目出場を決めた。「自信を持って走ることができた」と準決勝で自己ベストを更新する25秒49をマークすると、決勝では追い風参考ながら25秒04とさらに記録を伸ばした。
 5月の室蘭支部予選は優勝したものの、「ラスト50メートルで勝負できない」もどかしさを覚えた。日々の練習で250メートル走を取り入れ、後半に粘れる体力を養ってきた。タイムがぐんと伸びたのは努力のたまものだ。
 今後は「コーナーを抜けたところでスピードが落ちてしまう」点を改善し、高校総体では24秒台を目指す。「予選の1本目から結果を出せるようにしたい」と奮起を誓った。

―女子3000メートル・松木、中盤に失速 高体連陸上
 前回大会3位からジャンプアップを狙った道栄の松木(3年=苫小牧開成中卒)。1000メートル付近まで先頭争いを演じたが、直後に失速して順位を落とした。「単なる実力不足。一からやり直し」と厳しい表情を浮かべた。
 大会前からの不調に加え、決勝レース時は夏日に近い気温になるなど悪条件が重なった。優勝したライバル石川(旭川龍谷)のタイムは9分46秒。「自己ベスト(9分42秒)に近い走りができていれば」。悔しさばかりが募った。
 連覇を逃し4位に終わった1500メートルと合わせて、再び高校総体の舞台に立つことはかなえた。メイン種目に位置付ける3000メートルでは「決勝に進出して勝負できるようにしたい」と語った。

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