任期満了に伴う苫小牧市長選は19日、投開票される。5選を目指す現職の岩倉博文氏(72)=無所属、自民党苫小牧支部、公明党道本部、新党大地推薦=、新人で無職の西村俊寛氏(61)=無所属=が出馬し、2014年以来8年ぶりの選挙。旧苫小牧駅前プラザエガオ問題への対応や、4期16年にわたる岩倉市政の評価などを争点に、両氏は選挙戦最終日の18日も支援を訴えた。
岩倉氏、精力的に遊説 支援に手応え
岩倉氏は、18日午前8時30分から若草町の選挙事務所で朝礼を行い、陣営関係者約40人を前に「最後の最後の最後まで市民に訴えを届けたい」と力を込めた。応援に訪れた岩倉建設(本店苫小牧)の宮﨑英樹会長は「一番の心配は投票率。前回選挙(2014年6月)を下回るのでないかとの見方もある。投票率を向上させるため、皆さんに頑張ってもらいたい」と檄(げき)を飛ばした。
選挙活動を通じて、岩倉氏は有権者から支援の手応えを感じているものの、「市長選があることを知らない市民もいる。投票に行くよう伝えたい」と話し、午前8時40分ごろ、選挙カーに乗り込んで最後の遊説に向かった。
今回の選挙戦で岩倉氏は、市内全域を選挙カーで巡り、街頭演説は1日2~3カ所で行ってきたという。演説では、財政健全化など4期16年の実績をアピール。公約に掲げた「20年後を見据えたまちづくり」を丁寧に説明し、経済界を中心に支持を固めてきた。
選挙カーで住宅街も細かく回り、市役所総合窓口への民間委託導入など行政改革に力を入れてきたことなどを訴え、無党派層の取り込みも入念に行っている。18日も市内の全域で遊説を精力的にこなし、午後7時30分に選挙事務所で矛収めを予定する。
陣営は今回、遊説中心の戦略を取りながらも、可能な限り街頭演説や企業訪問の時間をつくった。得票数の目標は前回(3万5937票)並みとしている。
西村氏、有権者の意思表明に期待
西村氏は18日午前10時、市役所の記者クラブで記者レクを開いた。告示の12日から毎日2回、定時の記者レクをほぼ欠かさず、午前10時の事実上始動が定着。この日も普段と変わらず、「準備不足はあったが、活動は充実している」と述べて、遊説に出発した。
告示日に第一声を放ったが、その後は街頭でマイクを握らなかった。自家用車を選挙カーに仕立てる作業などに時間がかかり、遊説は岩倉氏と比べて限定的。それでもフェイスブックを開設するなど、できる範囲で選挙活動を進め、「単なる連呼にとどまらず、内容はとても濃い。励ましも頂いている」と胸を張る。
有権者に配る選挙運動用ビラには、精密機械部品製造会社でエンジニアとして働き、退職後も続けてきた研究を反映させた選挙公約を羅列した。新型コロナウイルス感染症も「コロナなんて雑魚。おびえる必要はない。解決策はウィズアウト・コロナ。どんな経済対策も無駄」と6週間程度の世界的ロックダウン(都市封鎖)を提唱する。
旧苫小牧駅前プラザエガオ問題、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致の是非を通して、「岩倉市政に満足していない有権者は多い」と指摘。市長選を「住民投票の代わり」とも訴え、「投票率が上がってほしい。有権者が意思を表明し、民意が反映されることを期待している」と力を込める。
18日午後2時から北洋大で個人演説会を開き、遊説して選挙戦を締めくくる。
















