任期満了に伴う苫小牧市長選は19日、市内40カ所で投票が行われ、即日開票の結果、現職の岩倉博文氏(72)=無所属、自民党苫小牧支部、公明党道本部、新党大地推薦=が2万9523票を獲得し、新人で無職の西村俊寛氏(61)=無所属=に1万2111票の大差を付けて5回目の当選を果たした。岩倉氏は4期16年の実績をアピールし保守層を中心に支持を集めた一方、告示直前に立候補を表明した西村氏はIR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致反対などを訴えて一定の票を得たものの、知名度不足もあって浸透させることができなかった。2014年6月以来8年ぶりとなった選挙戦は、有権者の関心が高まらず、投票率は14年の39・27%を下回る33・99%と過去最低を更新した。
午後9時40分ごろ、岩倉氏の当選確実が判明すると、若草町の選挙事務所に集まった支持者ら約60人から歓声が上がった。岩倉氏と妻早苗さん(71)が事務所に到着すると、大きな拍手が起こり、全員で万歳三唱。5回目の当選を祝った。
当初の無風観測から一転、選挙戦に突入したが、財政健全化や行政改革など4期16年の実績と、20年先を見据えたまちづくりの公約を有権者にアピール。現職の知名度を生かして終始優位に戦いを進め、経済界や保守層を中心に手堅く支持を集めた。
今回の市長選について岩倉氏は「22年間の政治人生の集大成として位置付けていた」と述べた上で、「選挙戦になったが、(告示の)直前まで対立候補の姿が見えず、かつて経験したことのない形となった」と振り返った。
5期目に関しては「積み残しの案件があり、新しい取り組みも考えている。もっともっと強い苫小牧の道筋をつくって、次にバトンタッチをしたい」とし、「20年間、市長が岩倉で良かったと市民に思ってもらえる4年間にしたい」と意気込んだ。
岩倉氏は20日午後に市役所で当選証書を受け取り、21日に初登庁する。
















