苫小牧市で絵画教室を主宰する工藤幸俊さん(73)=明徳町=が、第109回日本水彩展一般公募で奨励賞を受賞した。昨年の初入選に続く好成績で、「少しは実力を認めてもらえたと感じている」と笑顔を見せた。
受賞したのは昨年秋、市内の北大苫小牧研究林を流れる川で目にした風景を描いた「秋水の彩り」。水底に沈む落ち葉を写実的に再現した力作だ。
「落ち葉が水面に落ちていく様子に興味を持って描いた」と工藤さん。「水面に映る木々を入れた構図もうまくいった」と納得の表情だ。
秋の川を作品のテーマにしてきた工藤さんは「これまで水平より上の景色を題材にすることが多かったが、今回は視点を地面に落とした」と説明。「きれいな紅葉に目を奪われがちだが、水が落ち葉の色に染まる景色も美しく、作品にできてよかった」と喜ぶ。
工藤さんは砂川市出身の元会社員。2004年に苫小牧に転居し、14年10月に定年退職後、水彩画を始めた。絵画講師としての顔も持ち、市内の豊川コミュニティセンターで一般向け、住吉コミセンで小中学生向けの絵画教室を開いている。
今回、同展の一般公募には766点が出品され、入選作品599点の中から12点を奨励賞に選出。今月13日に発表された。
受賞作は4月に北海道支部展(札幌)でお披露目され、23日から今月末まで東京都内で開催中の日本水彩画会展で展示されている。



















