介護予防の一環として苫小牧市が展開する「シルバーリハビリ(シルリハ)体操」の普及事業が、スタートから3年目を迎えた。取り組みは徐々に浸透し、市民がシルリハ体操に触れる機会も増えている。市は今年度もシルリハ体操指導士の養成講座や市民向け体験会を開催し、さらに認知度を高めたい考えだ。
シルリハは高齢者の介護予防を目的に、茨城県の医師が考案した体操。服の脱ぎ着や洗髪、歩行など日常生活の動作をスムーズに行えるよう関節、筋力を効果的に鍛える。いつでもどこでも道具を使わずにできる上、養成講座で知識と技能を身に付けた人は誰でも指導士として体操指導に当たれる点が大きな特徴だ。
苫小牧でも高齢化が急速に進む中、市は2020年度にシルリハ事業を開始。20、21年度に養成講座を開き、37人の指導士を誕生させた。新型コロナウイルスの影響もあり、指導士自らがシルリハサロンを立ち上げる動きは鈍いが、地域包括支援センターの仲介で個人指導をしたり、町内会などが主催するふれあいサロンでシルリハ体操を取り入れたりする活動が広がっている。
指導士となった市民も、コロナ禍で制約を受けながらも普及にやりがいを感じている様子。昨年度、指導士資格を得て、現在は個人指導に当たっている桜木町在住の伊藤久美子さん(81)は「前は膝も肩も悪くて生活に支障が出ていたが、体操をするようになってスムーズに動けるようになった。人に会う機会も増え、すっかり元気になったみたい」とはつらつとした表情で語る。
市は多くの市民に体操を知ってもらいたいと今年度は3回、体験会を計画している。市民活動センターで16日に開いた初回は20人が参加。介護福祉課の職員が事業について説明した後、指導士13人が六つのグループに分かれて数種類の体操を紹介し、参加者は和気あいあいと体操を楽しんだ。
養成講座も8月23日から10月11日まで、全10回を予定している。会場は市民活動センターで、時間は午後1時20分~同4時半。定員は25人、受講は無料。同課は「ためになる知識を学ぶことができるので、ぜひ多くの人に受講してもらいたい」と話している。
事業や講座に関する問い合わせは同課 電話0144(32)6347。
















