海上保安庁は、日本海溝(三陸・日高沖)沿いでマグニチュード9クラスの巨大地震が起きた際に苫小牧港周辺海域で想定される津波の動きを示した「津波防災情報図」を作成した。最新の研究結果を踏まえて津波の高さや方向、流れの速度を図示。波の変化をシミュレーションした動画も作成し、同庁のホームページ(HP)で公開している。港湾関係者の海上安全対策などに活用してもらいたい考えだ。
地形や海底の深さ、防波堤、岸壁の高さなどの海域情報を踏まえ、津波の動きを予測。満潮時に押し寄せる津波で水位が最も上昇するパターンと、干潮時の津波で水位が最も下がるケースの2通りを想定した。
海上の水位変化を色分けし、津波の到達時間も茶色の等時線で記載。各地点の波の高さや向き、速さは矢印で示している。
情報図によると、満潮時にはほぼ全域で水位が最大5~10メートル上昇し、10メートル以上に達する地点もある。特に掘り込み式の港区で波が速くなる傾向が見られ、最大で14ノット(分速約430メートル)超。地震発生から水位が10センチ変動した時点を「第1波」として津波の到達時間を算出すると、40分前後で沿岸に接近する計算だ。
HPでは、情報図を基に地震発生から12時間の波の変化を24分に編集した動画や、白老町から日高町までの広い海域の津波防災情報図も公開している。
船舶運航会社など港湾関係者の避難対策への活用を期待しており、第1管区海上保安本部海洋情報部(小樽市)は「津波災害に備え、船の避難マニュアルを策定する際に役立ててもらえたら」と話している。
同庁が本道海域の情報図を作成するのは初めて。4月に同庁のHPで函館、釧路両港周辺のものと合わせて公開された。
掲載ページのアドレスはhttps://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAIYO/tsunami/index.html
















