ハスカップバンク 勇払原野由来の苗販売 ガーデンフェスタ会場内で日曜に

ハスカップバンク 勇払原野由来の苗販売
ガーデンフェスタ会場内で日曜に
ずらりと並ぶ勇払原野由来のハスカップの苗。ガーデンフェスタ会場での販売は無くなり次第終了=6月26日、出光カルチャーパーク

 まちのあちこちにハスカップを―。苫小牧市内に自生するハスカップの保全活動に取り組む官民連携組織「ハスカップバンク」は6月、勇払原野由来のハスカップの苗の販売を始めた。市の「木の花」であるハスカップを市民により身近な存在にしたい考え。苗はまだ栽培数量が少ないため、当面はイベント会場限定で販売する。

 市シルバー人材センターが昨年から栽培し、15センチほどに育ったハスカップの苗計900株をガーデンフェスタ北海道2022(6月25日~7月24日)の期間中、協賛会場の出光カルチャーパーク(末広町)で先着順販売。無くなり次第、終了となる。

 原則日曜日のみ用意し、価格は1セット3株で200円(税込み)。特設コーナーで「実がなるまでの期間は」「育て方は」といった市民らの質問にスタッフが答えながら、フェスタ初日の6月25日と26日の2日間で計124セットを売った。同センターの福田謙一事務局次長は「苫小牧の自生種の苗。順調にいけば、約2年で実がなる。気軽に手に取ってもらいたい」と話す。

 フェスタ終了後の販売スケジュールは未定という。

 同バンクは2019年4月に設立。苫小牧市、苫小牧造園協同組合、市シルバー人材センター、出光興産北海道製油所、地域環境計画、苫小牧植物資源協議会、道立総合研究機構林業試験場―7機関で構成している。市内東部に広がる勇払原野のハスカップの生息域が狭まっているとし、増殖技術の研究に着手。移植時期を変えるなど試行錯誤の結果、寒冷で雪の少ない風土に合った増殖手法を確立できたとし、種から育てた苗の販売に踏み切った。

 この他、同バンクはフェスタ期間中、ハスカップ普及に向けた取り組みの一環でカルチャーパークやサンガーデンで行われる苫小牧実行委員会主催の複数のイベントに協力。10日のハスカップの種まきや挿し木講座、毎週日曜日の枝でようじを作る体験会でメンバーが講師を務め、自然観察バスツアーでは、ハスカップを摘み取る場所として同製油所が敷地を開放する。

 同バンクのメンバーで、ハスカップ増殖技術の研究に携わってきた苫小牧造園協同組合所属の樹木医黒崎暁子さんは「苫小牧自生由来にこだわった取り組み。ハスカップを育てる文化をつくり、市民により身近な存在にしていきたい」と意欲を見せる。

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