路線価 本道4・0%上昇率は最高 全国平均2年ぶり上向きも道内二極化 苫小牧駅前など下落

路線価 本道4・0%上昇率は最高 全国平均2年ぶり上向きも道内二極化 苫小牧駅前など下落
建設中のプロ野球・日本ハムの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」(左奥)。周辺の住宅地などの地価が上昇している=6月30日午前、北広島市

 国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2022年分の土地の路線価(1月1日時点)を公表した。住宅地や商業地などを含む標準宅地の評価基準額は全国平均で21年を0・5%上回り、2年ぶりに上昇した。21年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で6年ぶりに下落に転じていたが、回復の動きも見られるという。

 都道府県別では、20都道府県で上昇。北広島市でプロ野球・日本ハムの新球場建設が進むほか、札幌市周辺の住宅地需要が広がっている北海道が4・0%で最も上昇率が高かった。オフィスやマンションの需要が堅調な福岡が3・6%、13年以降上昇が続く宮城で2・9%などと続いた。一方、27県では下落。和歌山や福井では下落率が21年より拡大した。

 都道府県庁所在地の最高路線価は上昇した都市が15、横ばいと下落が16ずつと三つに分かれた。上昇率の最高はJR千葉駅前再開発が行われている千葉市の5・1%で、JR札幌駅近くで再開発計画がある札幌市が4・8%と続いた。逆に最も下がったのは新型コロナの影響で人通りが減少した神戸市で5・8%。鳥取市も4・8%と落ち込んだ。

 路線価の最高額は東京・銀座の鳩居堂前で、1平方メートル当たり4224万円。37年連続でトップを維持したが、21年比で1・1%減となった。

 国内の人の流れは回復しつつあるものの、インバウンド(訪日外国人旅行者)が戻っていないことが響いたとみられ、2年連続の下落になった。

     ◇

 札幌国税局によると、道内30税務署の各最高路線価は、札幌の5署で上昇したのに対し、苫小牧や函館など11署で下落し、二極化が進んだ。上昇したのは札幌東、札幌南、札幌中、札幌西、札幌北の5署で、前年比で1署減った。横ばいは倶知安、小樽、釧路、浦河など14署で4署増えた。下落したのは苫小牧、帯広、室蘭、旭川中、稚内、深川など11署で3署減った。

 苫小牧税務署管内の最高路線価の所在地は、昨年まで苫小牧市表町5の駅前中央通りだったが、今年から表町2の駅前本通りに変更。最高路線価は1平方メートル当たり3万8000円となり、前年(表町5の駅前中央通り)に比べ1000円(2・6%)下落した。1998年から連続して下落する動きは止まらず、JR苫小牧駅前の大型商業施設が空きビル状態となっていることが響いている。

 浦河税務署管内の最高路線価は、新ひだか町静内木場町2の国道235号通りで、前年から横ばいの1平方メートル当たり2万7000円だった。

 道内で最高路線価が最も高かったのは、17年連続で札幌中税務署管内の札幌市中央区北5西3の道道札幌停車場線通り。1平方メートル当たり616万円となり、前年比28万円(4・8%)上昇した。

 一方、最高路線価の変動率が最も上昇したのは、札幌東税務署管内の札幌市厚別区厚別中央2の5の新札幌駅前通り。13・5%上昇して1平方メートル当たり42万円となった。

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