6月22日に公示された参院選道選挙区(改選数3)は30日で選挙戦を折り返し、1日から後半に入った。苫小牧民報社の取材で、長谷川岳氏(51)=自民・現=が優位を保っているものの、徳永エリ氏(60)=立憲民主・現=、石川知裕氏(49)=立憲民主・新=、船橋利実氏(61)=自民・新=の3人がほぼ横一線でつばぜり合いを続けながら猛追。畠山和也氏(50)=共産・新=と臼木秀剛氏(41)=国民民主・新=も追い上げている。自民、立憲とも「2議席獲得」を目標に掲げる全国有数の激戦区で、大票田・札幌など都市部の無党派層の取り込みが勝敗ラインのカギを握る。10日の投開票へ向け、各陣営ともラストスパートを懸ける。
3選を目指す長谷川氏は、公示以降も地方遊説を精力的にこなしている。全道各地の後援会組織もフル回転。「大丈夫だという空気が、一番危ない」(陣営幹部)と上滑りを警戒し、組織の引き締めに躍起だ。2日には派閥の領袖(りょうしゅう)の安倍晋三元首相も応援で本道入りの予定。手綱を緩めず、6年前の前回(64万8000票)以上の得票を狙う。
長谷川氏に知名度で劣る船橋氏は、全道各地で「自民で2議席」を強くアピール。党本部から「重点候補」に指定されたことも生かし、大物議員らが続々と応援弁士として来道。4日には茂木敏充幹事長も支援で本道入りする。「3番目の背中が見えてきた」(陣営幹部)と逆転で国政カムバックを目指す。
長谷川、船橋両氏の支援のため岸田文雄首相も3日に来道し、札幌の2カ所で街頭演説を行う予定だ。
自民候補とデッドヒートを展開する立憲の徳永氏は、全道各地の遊説に力が入る。今回は旧民進党勢力から初めて3人が出馬する異例の分裂選挙。「かつてない厳しい選挙戦だが、2期12年の実績を地道に訴えていく」(陣営幹部)。推薦を受ける支持母体の連合北海道の旧総評系組織の引き締めに入っているほか、女性議員の必要性もアピールし無党派層を取り込み、3選へなだれ込む。
立憲の石川氏は、自民2人のほか、身内の徳永氏とも事実上の票の争奪戦になっている。連合の推薦から外れ、バックに大きな支持母体はなく、複数の勝手連組織が草の根で運動を活発化させている。公示以降はつじ立ちの回数も増やし「反応は良くなってきた。上昇気流で後半に向かいたい」(陣営幹部)。今期で引退する鉢呂吉雄参院議員の全面的な支援も受け、「鉢呂後継」を強く訴え、保守票の取り込みも狙う。
立憲の泉健太代表も3日、徳永、石川両氏支援のため札幌入りし、街頭演説を予定している。
一方、畠山氏は「憲法9条を生かした平和外交」など政策主導の選挙戦を展開し、追い上げに懸命。臼木氏は「対決より解決」の政治を訴え、推薦を受ける連合北海道の旧同盟系の支援を母体に、運動を活発化させている。
この他、道選挙区では、NHK党の斉藤忠行氏(30)、石井良恵氏(61)、浜田智氏(59)の新人3人、参政党新人の大村小太郎氏(36)、新党くにもり新人の沢田英一氏(69)、幸福実現党新人の森山佳則氏(55)も、独自の運動を展開している。
















