苫小牧市教育委員会のまとめによると、2021年度の市内小中学校でのいじめ認知件数は小中学校合計で前年度比121件増の378件だった。近年、件数は右肩上がりだが市教委は「(いじめを)小さな芽から摘んでいこう―という意識の下、積極的な認知に努めた結果」と説明。今年度も、市教委と各校をオンラインでつなぎ、対策を考える「いじめ問題子どもサミット」を4日に開く。
21年度のいじめ認知件数の内訳は小学校263件(前年度比63件増)、中学校115件(同58件増)。児童生徒へのアンケート調査や日常的な学校活動、教育相談の中などを通じて認知した。
市教委の担当者は、小中学校とも大半が「悪口や陰口を言われた」「ちょっかいを出された」といった内容で「重大案件はない」と指摘。いじめを認知後、担任教諭らが3カ月間定期的に声掛けするなど学校全体で見守る態勢を強化しているという。
過去5年間のいじめ認知件数は17年度175件、18年度190件、19年度214件、20年度257件と推移。担当者は「数だけを見ると年々増えているが、いじめは駄目と積極的に認知している結果。認知後、すべてのいじめが解決している」と話す。
その上でより深刻な事態への発展を危惧しており、「子どもを守るためには、いじめを見逃さないことが大事」と強調。小中学生もスマートフォンやタブレットを所持する機会が増え全国的にネットいじめが社会問題化する中、「早い段階からネットの付き合い方も教えていかなければならない」と語る。
市は、13年度から毎年、児童生徒らがいじめ撲滅に向けて話し合う「いじめ問題子どもサミット」を開催。10回目の今年は昨年に続きオンラインで、啓北中学校山なみ分校を除く市内38校の代表が2人ずつ参加する。
昨年は中学校区単位で行ったが今年は小学校、中学校ごとにグループをつくり、各校がいじめ防止の取り組みや防止策について発表し合い、意見交換する。
担当者は「いじめ根絶には他者を理解する心が大切。(子どもサミットを通して)各校に啓発し、大切な子どもたちを守っていきたい」としている。
















