代替

代替

 これも老化現象なのだろう。機械音痴の症状が着実に悪化している。この数年の最大の課題は携帯電話。KDDIの通信事故騒動のニュースに大いに考えさせられた。

 原因や経過は一般記事の方で読んでいただきたい。KDDIのスマートホン(スマホ)などが2日未明からきのう午後の全面復旧宣言まで、86時間にわたってつながりにくくなったり、各種の業務に支障が出た。携帯電話会社の通信事故は2018年のソフトバンク、昨年のNTTドコモにも例があり珍しくはない。しかし今回は音声の通話の停止だけでなく地域気象観測データの自動送信、JR貨物や宅配便の貨物管理、農家のビニールハウスの温度や日照管理などに影響が広がったそうだ。

 いろいろな業務がインターネットにつながって運用されている実体に驚かされた。この数日の新聞の気象欄には欠測の文字や欠測を表す横線が目立った。人の手のぬくもりも知らないスマホたちが、暗く寒い場所でも黙々とデータを集めて整理し送っていたのだと教えられた。

 今後は事故の詳細の調査や補償に関心が移ることになる。一般の利用者は急病など緊急時の通報に関して、スマホ以外の代替手段の確認が求められる。

 この欄で、自分が旧型携帯の使用者であることを何度か書いた。家族も知人も、ほとんどスマホ派だ。気象や防災など、ほしい情報は、ある。さて、どうしたものか旧型携帯。取りあえず充電量を点検して―。(水)

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