「どうしてこんなことに」 安倍元首相が銃撃され死亡 市民にも衝撃、悲しみ

「どうしてこんなことに」 
安倍元首相が銃撃され死亡 市民にも衝撃、悲しみ
安倍元首相銃撃のニュースを見守る市民ら=8日午後0時17分ごろ、苫小牧市役所

 奈良市で演説をしていた安倍晋三元首相が8日、銃で撃たれ、亡くなったことに、苫小牧市内でも衝撃や戸惑いが広がっている。

 市役所1階ロビーのテレビで、事件直後のニュース速報を見ていた幸町の会社員河野智美さん(43)は「信じられない出来事」と驚きを隠さなかった。

 学校祭に参加していた苫小牧西高3年の森田ノアさん(18)は、たまたま手にしていたスマートフォンに届いたニュース速報を居合わせた友人と食い入るように見詰め、「えっ何で」と言葉を失った。

 「何とか奇跡が起こればと願っていた」と語るのは拓勇東町の大学生桐木真白さん(20)。美原町の公務員松田光希さん(31)は「長い間、総理大臣として頑張ってくれたのに」と突然の死を悼んだ。

 JR苫小牧駅でも列車の発車時刻を待つ人たちが、スマホを手に不安そうな表情を浮かべていた。短文投稿サイトのTwitter(ツイッター)で事件を知ったというしらかば町の女性大学生(18)はどうしてこんなことになったのか―と短編動画投稿サイトのTiktok(ティックトック)で最新ニュースをチェック。「日本でこんな事件が起こるとは」と戸惑っていた。

 精神疾患がある人のための自助グループの代表を務める東開町の佐次清靖さん(60)は昨年12月、奈良県を旅行した際に今回の事件現場となった大和西大寺に立ち寄ったが「駅から見えた風景は穏やかな街並みだったので、凶行の場所としてすぐに結び付かなかった」と困惑。「力で排除すれば、問題解決になるという考えからの行動だったとしたら、民主主義を否定するあまりにひどい話だ」と犯行を非難した。

 大和西大寺駅の近くに住んだことがあるという元町の会社員男性(41)も「何があったのかは分からないが、暴力で言論を封じる事はあってはいけない」と憤った。

 難病の潰瘍性大腸炎を患う北光町の無職奥村博幸さん(47)は「同じ病気を持つ政治家として注目していたので驚いた。(警察は)札幌ではやじを飛ばした人を拘束したのに、今回はなぜ武器を持つ人を止められなかったのか」と疑問視した。

 昨年10月の衆院選で、自民党候補応援のため苫小牧入りした安倍元首相の街頭演説に足を運んだという勇払の岡橋栄治さん(82)は「安倍さんとグータッチできてうれしかったが多くの人と交流していたので、警備は大丈夫なのだろうかと心配だった」と回顧。「こんなことになって、本当に悔しい。これからの日本はどうなるのか」と沈痛な思いを口にした。

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