苫小牧東高空手道部、高体連全道大会男子団体(形)V―「有終の美」、後輩へバトン

苫小牧東高空手道部、高体連全道大会男子団体(形)V―「有終の美」、後輩へバトン
高体連全道大会男子団体形で有終の美を飾った(右から)今井、相馬、山田と今春入部した和田

 苫小牧東高校空手道部は、6月21~23日に網走市総合体育館で行われた高体連全道大会空手道競技男子団体の形で優勝した。団体の形は全国大会種目にないことから3年生は引退、最後の大会で有終の美を飾った。主将の相馬士龍(3年)は「最後の大会で優勝できてよかった。こみ上げるものがあった」と笑顔で話した。

 男子団体形には全道から10校が出場。相馬主将、山田響生(3年)、今井惺斗(2年)の3人が練習の成果を存分に発揮。息の合った演武を見せた。

 予選で行ったのは空手道流派の松濤館流の形「ジオン(慈恩)」。1分半の演武で1位通過。「基本動作における緩急や力強さを意識して取り組んだ」と山田。上位6校で行われた決勝では「エンピ(燕飛)」を披露。片足で立つ瞬間のバランス感覚、3人が同時に飛ぶ際のタイミングなどジオンに比べ高難度の演武にも「練習の成果を全て出せた」と相馬主将は胸を張った。

 昨年2月に行われた全道大会では岩内と獲得ポイントで並び、判定の結果惜しくも準優勝。今大会、再び岩内とポイントで並んだが判定の結果競り勝ち、リベンジを果たした。佐藤一正顧問は「最後まで諦めずによく頑張っていた」と選手をたたえた。

 進学受験を控える相馬と山田は、今大会を最後に競技から離れるという。相馬は「結果に悩む時期もあったが、良い形で終えることができてうれしい」。山田は「一度中学で競技を離れたけどこれまで続けてきてよかった」と話した。

 同部は2021年に同好会から部に昇格。今春新たに和田蓮妃(1年)が入部。相馬、山田が抜けることで部員が2人になることを受け、今井は「自分が個人戦で活躍して空手をアピールして興味を持ってもらえるように頑張りたい」と意気込みを語り、和田と二人での競技のレベルアップに意を新たにしている。

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