苫小牧出身鳥井琉志 (札幌清拳ジム所属)全道王者に―ボクシングUー15男子・39キロ級  来月、東日本予選会出場

苫小牧出身鳥井琉志 (札幌清拳ジム所属)全道王者に―ボクシングUー15男子・39キロ級  来月、東日本予選会出場
東日本予選会に進出する鳥井(左)と清拳ジムの田中会長=提供

 苫小牧出身で札幌清拳ジム(田中康行会長)所属の鳥井琉志(12)は、6月に行われた北海道UJボクシング大会のU―15男子39キロ級で優勝し、8月に茨城県で開かれる東日本予選会に北海道代表として挑む。パンチを食らっても前に出続ける精神的な強さとスピードを武器に、全日本UJボクシング王座決定戦(8月26日から、茨城県)を視野に駆け上がる。

 鳥井は拓勇小4年生の時、格闘技好きの父・博幸さんの影響を受けてボクシングを始めた。しかし、当時通っていたジムには子どもの門下生がおらず、対人練習ができなかった。

 出稽古で札幌清拳ジムを訪れた際、練習前のあいさつから明るい雰囲気に魅力を感じた。「この環境なら強くなれそう」と入門を決意。5年生まで週1回、6年生からは週4回ジムに通った。苫小牧と札幌を往復する中で、父の提案で中学進学と同時に札幌へ転居した。現在は札幌真栄中に通いながら、日々ミットを打ち込んでいる。

 鳥井はボクシングの魅力を「戦い方に正解がないところ」と語る。ボクシングを始める前はアイスホッケーを4年間やっていたが、「団体競技から個人競技に転向し、自分だけの戦略を考えられるところに引かれた」。

 6月19日に北ガスアリーナ札幌46で行われた北海道UJボクシング大会では、素早い右ストレートで長谷山颯雅(千歳ジム)をリングに沈め、1ラウンド1分21秒でレフェリーストップコンテスト(RSC=審判が試合続行不可能と判断し、勝敗宣告すること)で勝利した。鳥井は「1R目からRSCで勝つことを目標にしていた。最初から全力を出し、いい試合ができた」と試合を振り返る。

 8月9日から始まる東日本予選会(茨城県)は北海道から関東までの5ブロックで優勝した猛者たちが出場する。現在はカウンター対策に重点を置いて練習に励んでおり、「東日本予選会も最初から全力で飛ばし、苫小牧時代の友人やお世話になったジムにいい報告をしたい」と意気込んだ。

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