苫小牧市の夏を盛り上げる樽前山神社例大祭(実行委員会主催)が14日、3日間の日程で開幕した。新型コロナウイルス感染流行で過去2年、中止した露店設営や中心街を練り歩く宵みこしなどを復活させ、3年ぶりの通常開催とした。市高丘の境内には約140の露店がずらりと並び、訪れた市民らが郷土の夏祭りを満喫している。
境内の各所に消毒液を置き、来場者にマスク着用や手指消毒を求めるなどコロナ対策を徹底して開催。綿あめ、たこ焼き、くじ引きなどさまざまな露店が軒を連ね、特設ステージではのど自慢、高校生ダンスパフォーマンス、地元歌手のライブなどのプログラムを用意。開幕14日から多くの市民が来場し、久しぶりの祭りムードを楽しんでいた。
午前に夫や2人の子どもと来場した市北光町の中田唯さん(30)は「2歳の次男にとって初めての祭り。露店も多く、家族で楽しみたい」と話し、長男の陽翔ちゃん(3)は「いちご削り(イチゴの氷菓)が食べたい」とねだっていた。
露店を構えた店主らも3年ぶり通常開催を喜ぶ。風船くじの店を出した札幌市の西村優さん(33)は「自分にとっても、お客さんにとっても待ちに待った日。子どもたちの笑顔が見られるのがうれしい」と顔をほころばせた。
同神社は午後に本殿で神事の宵宮祭(よいみやさい)を行った後、樽前山奥宮で採火した御神火(ごしんか)を社殿前のかがり火として点火。午後6時15分からは、宵みこしが中心街を練り歩き、苫小牧の夏の風物詩を復活させる。
15日の本祭は雅楽演奏やフラダンス、よさこいソーラン、歌謡ショーなど神賑(しんしん)行事が目白押し。境内に茶席を構え、弓道大会や空手道の奉納演舞も予定している。
16日の後日祭は、みこしを積んだトラックで街を巡る「車両みこし渡御(とぎょ)」を行い、地域の安全を祈願する。午後6時には、担ぎみこしが双葉町から同神社に向けて出発。途中で稚児行列と合流し、最終日を盛り上げる。
例大祭は毎回、多くの来場者を集め、コロナ流行前の2019年は延べ14万人が境内に足を運んだ。
















