道は15日、札幌市内で「防災・危機管理トップセミナー」を開いた。オンラインを含め道内の市町村長や関係者約80人が出席。防災・危機管理アドバイザーの細川雅彦氏が「災害時の住民避難~人的被害をなくすために~」と題して講演し、「気象災害にはリードタイムがある。命を守る方法はただ一つ、何も起きていないうちの避難」と強調し、住民の命を守る自治体の避難指示の在り方を説いた。
講師の細川氏は札幌市消防局OB。2000年の有珠山噴火災害時には道内広域消防応援隊を総括指揮した。
細川氏は、最大瞬間風速50・2メートルを観測した04年9月の台風18号を取り上げ、札幌市で死者4人負傷者92人の被害者を出したものの、「”風の強い日は外に出ない”とのセオリーを守り、小中学校を臨時休校としたため18歳以下の死傷者がゼロだった」と解説。
「天候が悪化してからの避難は危険」「普段やっていないことは本番でできない」「空振りでもいい。何もなければ幸せ。住民の命を守ることを最優先に」と述べて、ちゅうちょすることなく早い時期の指示発出と、日ごろからの訓練の大切さを訴えた。
また首長、職員が自助の徹底ができて初めて住民への説得力を持つと強調し、「被害を想定し実行することが、地域防災力向上の早道」と語った。
セミナーでは、寒冷地防災学が専門の日本赤十字北海道看護大学・根本昌宏教授も「検証と実証から導く令和型の減災対策」のテーマで講演した。
















