「持ち直しの動きに弱さ」7月道内経済概況  生産活動など引き下げ 経済産業局総括判断

「持ち直しの動きに弱さ」7月道内経済概況  生産活動など引き下げ 経済産業局総括判断

 北海道経済産業局は、7月の道内経済概況を発表した。総括判断は「持ち直しの動きに弱さが見られる」と2カ月ぶりに下方修正した。主要項目別では、生産活動と住宅建設の2項目の判断を前月から引き下げた。

 5月の経済指標を中心に、6月以降の企業からのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「新型コロナウイルス感染症の影響、国際経済の動向などを十分注視する必要がある」としている。

 項目別では、生産活動を前月の「持ち直しの動きが見られる」から「弱含みとなっている」へ2カ月ぶりに判断を引き下げた。5月の鉱工業生産が前月比4・2%減と2カ月連続で低下したため。前年同月比でも0・6%減と15カ月ぶりに前年を下回った。輸送機械工業など9業種が低下し、一般機械工業など6業種が上昇している。

 住宅建設も前月の「弱まっている」から「弱い動きとなっている」とし、3カ月ぶりに下方修正。5月の新設住宅着工戸数が前年同月比18・3%減と、6カ月連続で前年を下回ったため。持ち家、貸家、分譲の全てで前年を下回っている。

 個人消費は「一部に弱さが残るものの、持ち直しの動きが見られる」と前月から判断を据え置いた。5月の個人消費は新車販売が前年を下回り、ホームセンターは横ばいだったが、他の5業態は前年を上回った。企業からは「前年は緊急事態宣言を受けて売り上げ、客数とも伸び悩んだが、今年はその反動もあり、全体的に売り上げが好調だった」(百貨店)、「4月に引き続き外出の機会が増えており、おにぎりや飲料の売り上げが伸びている」(コンビニエンスストア)などの声が寄せられた。

 観光は「一部に持ち直しの兆しが見られる」と3カ月連続で判断を据え置いた。5月の来道客数は前年同月比147・9%増と7カ月連続で前年を上回っている。企業・団体からは「今年は3年ぶりに行動制限がないゴールデンウイークで、ファミリー層をはじめ首都圏からのツアー客など幅広い層の人出があり、宿泊者数は好調だった。6月も3年ぶりのイベントもあり、5月より宿泊者数は伸びている」(観光協会)との声が上がっている。

 公共工事、民間設備投資、雇用動向の3項目の判断も前月から据え置いた。

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