道は21日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、道内の感染状況を分析した。感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA.5」系統への置き換わりが進み、道内の新規感染者数は同日3965人と過去3番目の多さとなり、感染再拡大の「第7波」が本格的に襲来。記者会見した鈴木直道知事は過去最多の4097人(2月10日)を更新するのは「時間の問題」との認識を示した。ただ、政府の基本的対処方針に基づき新たな行動制限は設けず「引き続き社会経済活動を維持していく」との姿勢も強調した。
20日時点の全道の新規感染者数の4指標は(1)病床使用率13・4%(2)重症病床使用率2・9%(3)人口10万人当たりの新規感染者数228・9人(4)10万人当たりの療養者数265・6人―といずれも前週から増加。特に新規感染者数は前週の1・9倍とほぼ倍増。「第7波」が加速している。ただ、都道府県別では、新規感染者数は45位、病床使用率は再下位と低水準。知事は「他の都府県と比較するとまだ低い状況にあるが、本道ではこれまで首都圏などに遅れて感染が拡大してきた」と述べ、警戒感を高めて対応する姿勢を示した。
特に札幌市の病床使用率が20・8%と50日ぶりに20%を超えたことを重視。知事は対策本部会議で「即応病床のフェーズ移行の検討を」と述べ、現在、4段階で最も軽い「フェーズ1」としている入院医療体制の「2」への引き上げを関係機関と検討するよう本部員に指示。全道の確保病床を1435床から1726床に増やす調整に入った。
「第6波」を超える波が押し寄せようとする中、知事は「現下の感染拡大への対応としては、新たな行動制限を行うのではなく、社会経済活動をできる限り維持していく」と述べ、感染が再拡大する札幌市の秋元克広市長とも「認識は共有している」と説明。▽基本的な感染防止行動▽検査▽ワクチン―の3本柱で乗り切る構えだ。
知事は「今後さまざまな社会的な機能を維持していくことが重要になる」と指摘し、道内の事業者には事業継続計画(BCP)の「再確認をお願いしたい」と呼び掛けた。
















