苫小牧市内の中学校の生徒指導担当教員と、地域で子どもたちを見守る主任児童委員の懇談会が20日、市民会館で開かれた。約60人が出席し、学校や地域で過ごす子どもたちの様子について情報を交換。不登校の深刻化やコミュニケーション能力の低下など、子どもたちが抱えている課題を共有した。
市民生委員児童委員協議会(民児協)と市中学校生徒指導連絡協議会(中指連)の連携を目的とした恒例の取り組み。
懇談に先立ち、中指連事務局長を務める苫小牧啓北中学校の石岡健主幹教諭が、市内の中学校の生徒指導の状況を説明した。2021年度に確認されたいじめや万引きなどの問題行動件数は過去5年間の中では全体的に少なかったが、指導対象となった生徒数は増加した点を強調。「子どもたちにとって、コロナ下は落ち着かない状況になっているのは確か」と述べた。
懇談では6グループに分かれ、子どもたちの様子について語り合った。多くの教員が「非行などの問題行動は目立たない」と状況を説明したが、一方で「不登校やインターネットトラブルの問題は深刻化している」と報告した。ネットトラブルに関し「友人関係のトラブルの8割以上がネット由来」との声もあった。
さらに「コロナ下が子どもたちの成長に影響を与えている」と声を上げた教員も。行事の中止や縮小、集団活動の機会の激減によって人間関係をうまく築けない生徒が増えていることを指摘し、「コミュニケーション能力に課題があるために、席替えをしただけで教室に入れなくなるケースも増えた」と明かした。
現状を聞いた主任児童委員は「地域でも子どもたちの様子に目を配り、守っていきたい」と話していた。
















