苫小牧市植苗のウトナイ湖野生鳥獣保護センターの開設20周年記念事業が23日、同センター内で始まった。野生動物に学ぶ救護セミナーを皮切りに8月14日まで、体験型イベントや特別展示を繰り広げ、改めて環境保全や鳥獣保護の意義をアピールする。
同セミナーは、環境省北海道地方環境事務所野生生物課課長補佐の若松徹さんと市美術博物館学芸員の江崎逸郎さんが講師を務め、市民ら約30人が来場した。
若松さんは同センターの傷病鳥獣の保護活動に触れ、こうした動物を生まないため「ビニール袋などのごみをポイ捨てせず、野生生物を見守る意識を育んでほしい」と呼び掛けた。江崎さんはウトナイ湖で見られる希少な動植物の中でも、環境の変化で生息数が減ってきた生き物がいると指摘した。
市内桜木町から訪れた主婦石橋弘子さん(75)は「セミナーにはよく参加している。プラスチックごみをのみ込む動物がいると聞いて、ごみ拾いもするようになった」と同センターを通じて環境意識が高まったことを明かした。
期間中は小学生を対象にクイズを用意し、回答するとオオコノハズクのしおりかシマエナガのシールをプレゼント。シマエナガのアイロンビーズ制作体験や、救護室などを獣医師が案内するバックヤードツアーも予定している。
また、ウトナイ湖の野鳥や自然の調査結果を解説したパネル展、湖畔の野鳥を紹介する市美術博物館所蔵の剥製展示、日本野鳥の会苫小牧支部の奥山博美副支部長の点描画展も行われている。同センターは「親子で楽しめる企画もある。センターの歴史や役割を知ってもらう機会になれば」と来場を呼び掛けている。
















