交流や高齢者活躍の場へ 市東地域包括支援センター、多目的スペースでカフェ展開

交流や高齢者活躍の場へ
市東地域包括支援センター、多目的スペースでカフェ展開
長年培った腕前を生かし、おいしいコーヒーを入れる藤田さん(右)

 苫小牧市東地域包括支援センター(沼ノ端中央)は今年度、事務所横に設けた多目的スペース「東地域包括支援センターぷらす」で毎月1回、地域の誰もが利用できるカフェを開いている。住民が立ち寄っておしゃべりを楽しんでいるほか、かつて飲食店を営んでいた男性が、プロの腕前でおいしいコーヒーを振る舞うなど、高齢者の活躍の場としても定着しつつある。

 多目的スペースは昨年11月、地域住民が気軽に立ち寄れる場所として同センター事務所の隣に開設。約80平方メートルの広さがあり、昨年度は認知症に関するセミナーの会場などとして利用してきた。

 今年度はさらに定期的な利活用を目指し、4月から毎月1回、「ゆったりカフェ まめぷらす店」を展開。同センターが今年3月まで地域の飲食店などで開いてきた認知症カフェ「ほっとカフェまめはな店」を継続しつつ、認知症の人に限らず誰でも利用できる形にリニューアルして実施してきた。

 おしゃべりを楽しみにやって来る人や、家族の介護の悩みを相談する人など、さまざまな人で毎回にぎわっているという。6月には、以前、喫茶バーを切り盛りしていたというウトナイ北に住む藤田衛さん(82)が”マスター”を務め、本格的なコーヒーを提供。挽きたて・入れたてのコーヒーの味わいに、訪れた人たちは「プロの味でおいしい」「お代わりがほしいね」と大喜びしていた。

 藤田さんは、5年ほど前から難病のパーキンソン病が進行し、体が思うように動かせなくなった。最近は外に出る機会も減っていたが、同センター職員の働き掛けで、この日初めて「ゆったりカフェ」に足を運んだという。「前は趣味がたくさんあったけど、今は家でテレビを見ているだけ。ここはとても楽しいね。今度はカラオケも楽しめるといいな」と笑顔で語った。

 同センターは「病気があってもなくても、さまざまな人が居心地よく過ごせる、地域の広場のような場所にしたい。高齢者の思いや願いもかなえていければ」と話している。

 次回は30日午前10時~同11時半に予定。時間内出入り自由。藤田さんが再び”マスター”を務めるほか、手のぬくもりで心と体をほぐすセラピューティックケアも行う。

 問い合わせは同センター 電話0144(52)1155。

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