苫小牧市は29日、今年度内の改訂を目指す津波ハザードマップに関する地域説明会をスタートさせた。初回は幸町町内会や若草町内会など「中央ブロック」を対象に、苫小牧東小学校で開催。道が昨年7月に公表した津波浸水想定に基づく新たな避難ルート案を示し、出席者に意見を求めた。
13町内会から、役員ら約20人が出席した。市の担当者は道の新しい津波浸水想定について、2012年の前回想定に比べ津波の浸水域が広がり、第1波の到達時間も早まったと指摘。避難ルートの検討で避難者の移動速度を毎秒50センチと遅く設定しており、津波到達前に浸水域外まで逃げられない区域が発生していることに触れ、より高所に逃げる「垂直避難」を津波避難の原則に追加する方針を示した。
出席者からは、28日に道が公表した苫小牧市内の死者数が最大4万人に上るなどとした被害想定を念頭に「どうやって逃げればいいんだ。問題が多過ぎる」「災害時は線路を渡って避難できないか」といった声も上がった。
市の担当者は新たな想定の津波については数百~1000年に1度起きるレベルとしながら、「最悪の想定で、被害の最小化に努める」と強調。公営住宅や民間アパート、ホテルなどで垂直避難が可能な施設の追加選定を進め、新しいマップに反映する考えにも言及し「皆さんと協力しながら、備えを進めたい」とした。
地域説明会は市内を7ブロックに分け、8月9日までに順次開催される。
















