ユネスコ世界遺産登録 北海道・北東北縄文遺跡群 1周年シンポジウム開く

ユネスコ世界遺産登録 北海道・北東北縄文遺跡群 1周年シンポジウム開く

 昨年7月27日にユネスコの世界遺産登録された、北海道・北東北の縄文遺跡群の登録1周年を記念したシンポジウム(縄文遺跡群世界遺産本部、道など主催)が7月31日、副知事など関係者約160人が出席して札幌市内のホテルで開かれた。道縄文世界遺産推進室特別研究員の阿部千春氏が「世界遺産と縄文遺跡群の役割」と題した基調講演で「(特別ではない)普通の人々の1万年に及ぶ生活を発信することは重要」とアピールした。

 阿部氏は「旧石器時代の氷河期から温暖湿潤な気候になり、定住生活の縄文文化が始まった。当時六つの地域文化圏に分かれていて、北海道・北東北は北と南の生態系が融合する多自然環境だった」と説明。「漆や装飾品のひすいなど高い工芸技術で活発な交流交易が行われ、高い精神文化を持ったのが縄文文化。世界の多様な歴史と文化の保護を目的とするユネスコの世界遺産に登録されたことの意義は大きい」と解説した。

 世界遺産登録効果として日本文化の理解やまちづくりの原点、新たな観光創造を指摘。1道3県13市町の17遺跡で構成される北海道・北東北の縄文遺跡群の意義を強調した。

 この日は会場と千歳市、伊達市、洞爺湖町など5市町をオンラインで結び、登録1周年を迎えての取り組み、喜びが紹介された。千歳市からはキウス周堤墓群を守り、生かす活動に携わる総勢40人のボランティアがキウス周堤墓群の魅力を伝えた。

 併せて「縄文世界遺産 これからのまちづくりと文化観光を考える」をテーマにしたパネルディスカッションも行われた。

 またシンポジウムに先立ち、イオン北海道の栁英樹社長がNPO法人北海道遺産協議会の石森秀三会長に2021年度「ほっかいどう遺産WAON」の寄付金約1506万円の目録を贈った。

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