東日本大震災の東北被災地を巡る苫小牧市こども研修の参加者35人は7月31日、青森県と岩手県での研修を終えた。30日は宮古市田老地区の防潮堤を訪問し、津波の恐ろしさを再認識。児童生徒は3泊4日の研修で命の大切さを学ぶとともに災害への備え、対策の重要性を肌で感じた様子だった。
(報道部・樋口葵)
30日は宮古観光文化交流協会の「学ぶ防災ガイド」、元田久美子さん(65)の案内で、田老地区が受けた津波被害や復興の様子について学習。震災当時、同地区の防潮堤は高さ10メートル、総延長2433メートルで万里の長城と呼ばれていたが17・3メートルの津波が襲来し、181人が犠牲になった。
元田さんは、11年たった今も津波で家が流失した人とそうでない人との間には「溝がある」と指摘。現在は暮らす場所が異なる住民らが集い、交流できるイベントを積極的に開いていると述べた。
防潮堤については「逃げる時間を稼ぐもの」と強調。普段からすぐにできる防災対策として、「靴をそろえる」「車はバックして入れる」ことなどもアドバイスしていた。
参加者は、震災遺構「たろう観光ホテル」も見学。苫小牧明倫中1年鶴巻琥珀さん(12)は「実際に現地で見聞きしたことの迫力はすごかった」と研修を振り返った。
3、11の両日、事後研修を実施。11日に岩倉市長らに研修成果を報告する予定だ。
















