【徳島県鳴門市、北畠授】全国高校総体の陸上が3日、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで開幕した。東胆振、日高からは全国常連の北海道栄をはじめ、苫小牧東、苫小牧高専、厚真、静内から男女計22種目にエントリーしている。
大会は全国高校体育連盟、日本陸上競技連盟など主催。各都道府県の予選を勝ち抜いた男子1774人、女子1510人がトラック、フィールドの男女41種目にエントリーし、7日まで日本一を懸けた熱戦を繰り広げる。検温やマスク着用の徹底、声援の禁止など新型コロナウイルス感染防止策を施し、3年ぶりに有観客開催される。
東胆振勢の注目種目は男女100メートル。男子は6月の道大会(釧路市)を制した道栄の橘弘栄(3年)が大会エントリーのランキングで10秒58の10位タイにつける。10秒37でランク1位の関口裕太(東京学館新潟)=新潟=をはじめ、持ちタイム10秒4台の選手がひしめく本命不在の一戦で表彰台を狙う。
道大会決勝で橘と競り合い2位だった道栄のエケ・ジュニア瑠音(3年)も上位進出を十分狙えるが、同レース終盤に脚を負傷したのが気掛かりだ。
女子は6月のU20日本選手権(大阪市)で11秒88をマークし3位入賞した道栄の納村琉愛(3年)に期待。同レースからわずか5日後の道大会決勝では、追い風参考ながら11秒70で優勝。続く7月の南部忠平記念大会(札幌市)では、同じく参考で11秒79だった。
さらに納村は女子100メートルハードルでも上位進出が懸かる。道大会優勝時にマークした自己ベストの13秒76はランキング7位タイ。個人2種目で表彰台なるか。
フィールド種目では、男子の走り幅跳びで道栄の中尾泰思(3年)、伊藤陽楼斗(同)、三浦颯太(2年)の苫小牧出身トリオがエントリー。中尾はU20日本選手権で5位。伊藤は昨年10月のU18大会(愛媛県)男子三段跳びで7位に入るなど共に跳躍のスペシャリスト。まずは3人そろって予選突破を目指す。
女子やり投げでは、苫小牧東の小熊美香莉(3年)が2年連続の全国高校総体出場。前回大会は予選落ち。集大成で悲願の決勝進出をかなえたい。




















