【徳島県鳴門市、北畠授】全国高校総体の陸上は6、7両日、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで男女17種目の決勝などが行われた。男子円盤投げの内田勘太(北海道栄3年)は記録なし。女子100メートルハードルに挑んだ納村琉愛(同)は準決勝で敗れた。
【男子】
▽110メートルハードル準決勝3組 (5)館山正真(北海道栄)14秒91▽同予選5組 (7)田中煌十(北海道栄)15秒96▽200メートル予選5組 (5)吉田晴樹(苫小牧東)22秒54▽4×400メートルリレー準決勝2組 (4)北海道栄(清水徹・橘弘栄・スコットリアム音央・永嶺隼優)3分15秒96▽三段跳び予選2組 (15)伊藤陽楼斗(北海道栄)14メートル02▽円盤投げ決勝 内田勘太(北海道栄)記録なし▽同予選2組 (18)久米漣斗(苫小牧東)39メートル96
【女子】
▽100メートルハードル準決勝2組 (4)納村琉愛(北海道栄)14秒20▽200メートル予選7組 (4)石田真夕(北海道栄)25秒68▽3000メートル予選1組 (18)松木七光(北海道栄)10分15秒69▽4×400メートルリレー予選4組 (8)北海道栄(石田真夕・本田春希・朝野愛加・武田愛結花)4分8秒59▽三段跳び決勝 (35)堀下結愛(北海道栄)11メートル14▽やり投げ予選1組 (27)小熊美香莉(苫小牧東)35メートル14
―道栄・内田(円盤投げ)、悔い残る投てき
予選の最終投てきで決勝通過記録を超える44メートル97を記録した内田。続く決勝でも大投てきが期待されたが、3連続ファウルという結果に「手応えのある投てきが一回もできなかった」と肩を落とした。
1投目をネットの右側に当てると、「意識してしまった」2投目は左のエリア外に。3投目はエリア内中央の45メートル付近に円盤を運んだが、サークルから足が出て無念のファウルとなった。
6月の道大会を48メートル93で優勝。ランキングで6位につけ、上位入賞の期待度は高かった。道大会と同様に強風だったことに加えて「暑さや踏ん張りの利かない滑りやすいサークルにパニックになっていた」という。
一つの節目にした大会は思わぬ形で終幕。悔しさをバネに「今季中に道高校記録(52メートル84)を塗り替えたい」と新たな目標を設定し、自己研さんにまい進すると誓った。
―道栄・納村(100メートルハードル)、まさかの準決勝敗退
女子100メートルハードルで念願のメダル獲得を目指した納村が、まさかの準決勝で姿を消した。
組トップのリアクションタイムで好スタートを切るも「後半の失速が響いた」とタイムは14秒20。向かい風1.6メートルだったとはいえ、14秒09で組1位通過した予選よりも記録を落とす結果に「駄目ですね」と厳しい表情を浮かべた。
4日の女子100メートルで5位入賞を果たしたが、同種目レース後に明かした左足の痛みが少なからず影響したか。6月のU20日本選手権4位の実力者は「すみません」と言葉少なに会場をあとにした。
―苫東・久米(円盤投げ)全国レベル痛感
ほろ苦い高校総体デビューとなった。男子円盤投げ予選に挑んだ苫東の久米(2年)は「気持ちで負けた」と決勝通過記録の44メートルを超えられず、初挑戦を終えた。
昨年10月のU16大会(愛媛県)2位の実績を誇るが「予選通過できるかできないかの試合」で気負い、フォームが縮こまっていた。「他の選手は決めるべきところでしっかり記録を出すメンタルの強さがある」と全国レベルの高さを痛感した。
来年の高校総体は北海道開催。精神面の成長はもちろん、筋力強化にも努めながら「これからの支部、全道大会を全て勝って、最後はインターハイで優勝したい」と意気込んでいた。






















