苫小牧市が、市の施策の満足度などをつかむ市民アンケートを行ったところ、JR苫小牧駅周辺の活性化策が最も低い結果となった。駅前の旧商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」の空きビル状態が解消されず、再開発が進まないことに市民が不満を抱いている実情を浮き彫りにした。市は施策に対する市民の評価を踏まえ、まちづくりの方針を示す市総合計画・第7次基本計画(2023~27年度)の策定を進める。
市の施策への評価、関心をテーマにした市民アンケートは5年ぶり。18歳以上の2000人(無作為抽出)を対象に昨年12月から今年1月にかけて行い、723人から回答を得て、このほど結果をまとめた。
質問は51項目。それぞれの施策の「満足度」を5段階評価で尋ね、平均50・0の偏差値として点数化した。施策の「重要度」も同様の点数を出した。その結果、「駅前や駅通りを活気あふれる地区にすること」の重要度は56・3と平均値を超えたものの、満足度は13・0と全項目で最低となった。他の項目の満足度は30~70台を示したが、駅前活性化の施策については極端に低い数値となった。
記述式の自由意見でも、382件のうち駅前に関するものが52件と最も多かった。「駅前が衰退していくのはもったいない。使っていない施設は壊して新しい建物を造るべき」「苫小牧駅南口を何とかしてほしい」、「駅前が寂しくて悲しい」などと駅前再生の事業を求める意見が目立った。
一方、満足度が最も高かったのは、おいしさで知られる苫小牧の水に関する施策で、「水道施設の整備を進め、安全で良質な水を供給すること」の74・6%。重要度では防災意識の高まりから「噴火、地震、風水害などの災害に備えること」が70・2だった。
結果について市政策推進課の担当者は「市民の関心の高い分野が把握できた。特に駅前の活性化は積極的な対応が不可欠」と語る。駅前対策など満足度が低く、重要度が高い15施策を「重点項目」に位置付け、今年度中に策定する第7次基本計画に生かす。「アンケートで示された課題を全庁的に共有し、市民の声を参考に計画づくりに取り組みたい」としている。
















