苫小牧市西部地区の住民を対象とした「錦星(きんせい)体操サロン」が今月、錦西・すずらん会館で始動した。体操や脳トレなどを楽しみながら心と体の健康維持を目指そうと、地域のシルバーリハビリ(シルリハ)体操の指導士が町内会や市西地域包括支援センターの協力を得て、スタートさせた。
サロン立ち上げに中心となって携わったのは、市内北星町に住む福本愛子さん(79)。福本さんは2020年度、市主催の講座を受講してシルリハ体操指導士の資格を取得した。
これまでも地域や施設などの要請を受けて体操指導に当たってきたが、市西地域包括支援センターのバックアップを受けて自らが主体となった体操普及に乗り出した。
活動の周知や参加者、ボランティアの募集などは錦西町内会やすずらん町内会が協力。初回の5日は町内会報などで開催を知った男性12人、女性13人が集まった。運営を支えるボランティアも5人参加した。
福本さんは「こんな簡単な運動で効果があるの?と思われがちだが、少しでも鍛えることで日常生活がスムーズになる」と説明。体操で期待できる効果や意識すべきポイントなどを丁寧に解説しながら、スクワットや椅子に座ったまま股関節を動かす体操、骨盤底筋を鍛える動作などを紹介した。
参加者は「思っていたよりも体がうまく動かない」「この動作が苦手」などと口にしながら、自分の体とじっくりと向き合っていた。時折、笑い声が広がる場面もあり、地域の仲間と共に体操に取り組む楽しさを実感している様子だった。
錦西町内会の柴田憲一会長(70)は「地域の高齢化が進む一方、コロナ禍で外に出る機会が減り、健康への影響が心配だった。体操サロンはとてもいい機会になると思う」と語った。
体操サロンは毎月第1金曜日の開催を予定。シルリハ体操を軸に参加者の要望も取り入れながら、さまざまな体操を行う。福本さんは「指導役の自分も地域で暮らす高齢者。みんなで一緒に健康維持に取り組むことができれば」と話している。
シルリハ体操はいつでもどこでも、誰でもできる体操として茨城県の医師が考案。服の脱ぎ着や洗髪、歩行など日常生活の動作をスムーズに行えるよう関節、筋力を効果的に鍛えるプログラムだ。住民主体の介護予防策として各地で普及活動が進められており、苫小牧でも20年度、市が事業に着手。指導士の資格取得者は37人に上る。
















