21年度 乳がん検診など受診率向上 女性への啓発奏功 苫小牧市

女性向けのがん検診を柔らかい雰囲気で案内

 苫小牧市のがん検診受診率は2021年度、女性へのアピール強化などが奏功し、子宮頸(けい)がんが前年比で2ポイント増の11・3%、乳がんが1・1ポイント増の9・7%と向上した。一方、胃がんは0・6ポイント減の6・5%、肺がんは0・3ポイント減の11%、大腸がんは0・2%増の7・2%とほぼ横ばいとなり、新型コロナウイルス流行による受診控えが全国的に指摘されている中、苫小牧でも少なからず影響があったようだ。

 市はがんの早期発見、早期治療につなげようと、市内の医療機関(市医師会)、保健センター、北海道対がん協会札幌がん検診センターでがん検診を行っている。21年度の受診者数は、子宮頸がんが4372人、乳がんが2827人、胃がんが4173人、肺がんが1万1942人、大腸がんが7737人だった。

 市は受診率向上を目指し、あの手この手で啓発を展開しており、21年度は特に女性へのアピールに力を入れた。がん検診普及プロジェクトの受診勧奨資材を初めて使い、対象者に送る圧着はがきは手書き風イラスト入りの柔らかい雰囲気に刷新。無料クーポンを送る対象者で、子宮頸がんは約600人、乳がんは950人にはがきを送り、市健康支援課は「手に取って開き、見てもらえたと思う」と手応えを強調する。

 一方、コロナ禍で全国的に外出や受診控えの傾向が続く中、胃がん、肺がん、大腸がんの受診率はほぼ横ばい。対象者に従来通りはがきで案内し、精密検査の受診対象者に電話を入れるなど、積極的な勧奨に努めてきたが、20年度、21年度と2年続けてほぼ同様の受診率となり、同課は「コロナの影響が全くないとは思わない」と分析する。

 今年度の受診目標は、胃がん4363人、肺がん1万2099人、大腸がん7844人、乳がん2800人、子宮頸がん4000人に設定。受診勧奨のはがき送付時期を早めたり、がん検診のパネル展を市役所などで開いたりと、より市民に関心を持ってもらう取り組みを進めており、同課は「検診の大切さを伝えたい」と話している。

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