苫小牧市教育委員会は、市内小中学生を対象に4月に実施した統一学力検査(国語、算数〈数学〉)の結果と考察をまとめた。小中学生とも各教科の正答率は全国平均を下回ったが、昨年度よりも差は縮小。「少しずつ改善されてきている」(担当者)とみて、全国との格差が大きい分野を中心に引き続き、地道な授業改善を促していく。
同検査は民間企業が作成したテストで、市は学習内容の定着状況を把握し学力向上につなげるため2011年度から実施している。今年は小学生4149人、中学生2812人が受けた。
最も全国との差が小さかったのは、小学4年の算数で0・6ポイント差。基礎、活用問題のいずれも正答率は全国平均を下回ったが、昨年に比べて全国との差が2・5ポイント縮小した。図形、測定、データの活用問題については全国平均を0・2~0・8ポイント上回った。
一方、小数などを含む計算問題の平均正答率が約45%と低く、掛け算の計算の仕方を説明する問題では、全国平均を約6ポイント下回った。
全国との差が最も大きかったのは、小学6年の国語で4・5ポイント差。領域別に見ると、「我が国の言語文化に関する事項」は1・9ポイント差だったが「書くこと」は6・6ポイント、「読むこと」も6・4ポイントの差が開いた。
国語は小中学生共に自分の考えを明確にし、指定された長さで文章を書く問題に課題が見られた。中学2年は全国との差が13・9ポイントまで拡大した。
中学1年の「話すこと・聞くこと」は全国を1・3ポイント上回った。
算数については、記述式問題での無回答率が高く、数学は、小学校や前の学年で学習した既習事項を忘れる傾向が見られた。
市教委は、児童生徒が主体的に深く学べるよう学習内容を絞り込んだ上、課題解決への見通しを立てて指導する「焦点化・イメージ化・視覚化」された授業を推奨。授業改善を促してきたが各教科の正答率が全国平均を下回り続ける状況に、担当者は「考える力や思考力、判断力など総合的な力を養うには積み重ねが必要」とみている。
















