苫小牧市男女平等参画推進センターは9月、政治の役割や参画する方法、社会の仕組みについて大人が改めて学ぶ「オトナの公民講座」を開く。投票率の低下や女性の政治参加が進まないといった課題を受け、今回初めて企画。2日間にわたり、選ぶ力や自己決定の大切さ、市議会の成り立ちや住民の関わり方などが伝えられる。
講師は26歳から愛知県尾張旭市議を4期16年務め、在任中に4人の子どもを出産した大島もえさん。現在は「スマイルラボ・エムズ」を主宰し、政治と暮らしの関わりを分かりやすく解説するセミナーを、各地で開いている。
苫小牧での講座は15、29日の2日間開催。実施時間は両日とも午前10時~同11時半。同センターに設ける会場参加と、オンライン参加のハイブリッド形式で実施。大島さんはオンラインで講師を務める。
1日目は「何となく」から「確かな」選択へ―をテーマに選挙の仕組みを取り上げる。「私の一票は結果に影響しているの?」といった無力感を、「自分の行動が社会を構成する力になった」という効力感に変える考え方が伝えられる予定。
また、2日目は投票以外の政治参加やまちづくりの方法を紹介。個人の経験を社会に還元するための声の届け方や、市議会との関わり方なども取り上げ、政治を身近な存在としてもらう考えだ。
国内では近年、”政治離れ”が進み、特に苫小牧では投票率低下が著しい。6月の市長選では33・99%と過去最低を更新。7月の参院選も46・28%と50%を割り、道内市町村で最低となった。
加えて、女性の政治参加が他国と比べて遅れており、世界経済フォーラムが各国の男女平等度をランク付けした「ジェンダー・ギャップ指数」でも毎年、下位に位置。今年7月に発表された2022年版における政治分野の男女平等の実現状況は、146カ国中139位だった。
これらの課題を踏まえ、同センターでは一人ひとりが自分の力を高め、それを家庭や地域の中で生かす大切さを知る「エンパワーメント講座」の一環として、今回の公民講座を企画。同センターは「男女平等参画社会の実現には、政治からのアプローチも不可欠。まちや国に関心を向けるきっかけとして、一緒に学びませんか」と呼び掛ける。
受講無料。会場参加の場合は無料託児の利用も可能(要事前申し込み)。問い合わせ、申し込みは同センター 電話0144(32)3544。
















