続かないものの代表は日記。自分もご多分に漏れず根気がなく続いたためしがない。小学校の夏と冬の長期休暇も始業式の数日前から天気調べに追われた記憶がある。
「3年日記」をつけるようになって十数年になる。今使用中のものは2020年1月から。横書きで1日は10行分、200字ほどの文字数になる。登った山や行動時間、訪れた知人、体調、買い物など何でも書いてある。日付の後ろには、この2年半の起床時の体温。新型コロナの影響だ。古いものには元気だった母の言葉も書かれていて思い出すと声が聞こえてくるようだ。文字が読めるものでさえあれば記憶よりも記録なのだ。
コロナ禍は第7波の感染の高い山を迎えている。きのうも北海道を含む全国の新規感染者数が26万人を超えて、2日連続の最多更新になった。3年ぶりに行動規制のなかったお盆の、これが結末になるのだろうか。
政府は感染者の「全数把握」の見直しに着手した。新型コロナは感染症法の2類相当。病院や保健所はすべての患者の名前や診断経緯を国に報告する。しかし入力などの作業が深夜に及び医療の現場からは負担との意見が強い。インフルエンザのように指定医療機関の情報を集める定点観測方式とする案や、報告を重症化の可能性のある患者に限定する見直し案がある。
病院は感染者であふれ、自宅療養も死者数も増加中。このウイルスは定点や概数で捉えられるのか。賢明な結論を。(水)









