ヒグマの市街地への出没が相次ぐ中、生態を学び、人とヒグマの付き合い方を考える「ヒグマシンポジウム」が20日、札幌市内で開かれた。テーマは「ヒグマのことをもっと知ろう」。基調講演とパネルディスカッションの2部構成。第1部は酪農学園大学の佐藤喜和教授が映像などを交えてヒグマの生態を解説。参加した200人の市民が熱心に耳を傾けた。
道が主催した。佐藤教授は、ヒグマとの事故が相次ぐ背景として、離農や宅地開発で森と住宅地が接近し、人間を怖がらないクマも増えたことを挙げた。繁殖期に人里に出没する原因を「母グマが、雄グマから子グマを守る手立てと、親離れした若い雄グマが新たなすみかを求めた結果、人間の生活圏に現れている」と指摘。8月から9月の端境期に出没するのは「森に餌がない時期に餌を求めて農地や住宅地に現れる」と説明した。
ヒグマと共生するには「クマと人の生活圏を分けるゾーニング(すみわけ)をしっかりクマに教えること。そして人間が正しい知識と対策を身に付けること」と強調。「ヒグマの侵入リスクは地域防災と捉えるまちづくりが必要」との視点の必要性を訴えた。
















