陸上自衛隊第7師団(千歳市)は22日、2022年度長距離機動訓練で、司令部のある東千歳駐屯地から苫小牧港・西港まで公道約30キロで、10式戦車など装軌車両13両を自走させた。トラブルなく予定時間内に到着し、23日早朝に勇払埠頭(ふとう)でフェリーに積み込み、釧路港に向けて出発した。
即応陸上防衛力を構築する一環で、陸海の各種輸送手段を活用し、戦闘車両を長距離移動させる訓練。11年に始まり、16年からは毎年実施し、今年で8回目。今年は22~23日、東千歳駐屯地から釧路駐屯地に移動する。
このうち22日夜の公道自走は装軌車両13両、誘導車両など70両、隊員ら約230人が参加。午後9時すぎに東千歳を出発し、同10時50分ごろ苫小牧港に到着。走行ベルトに騒音軽減を図るゴムパッドを装着し、時速20キロ以下、車両間隔100メートルを基準に走行した。
訓練に反対する市民活動団体、苫小牧港の軍港化阻止実行委員会(横山傑代表)は千歳市内で抗議活動。約30人が「長距離機動訓練反対」「深夜に公道を走るな」などと声を上げ、斉藤秀夫事務局長は「どこかで歯止めをかけないと。訓練に慣らされることが恐ろしい」と話していた。
一方、苫小牧市の沼ノ端地区では自衛隊家族会苫小牧支部など、市民ら約30人が日の丸などを掲げて出迎え。最新鋭の10式戦車も訓練に初参加とあり、沿道からスマートフォンなどで撮影する姿も目立った。岩倉博文市長も訓練を視察し、市の状況確認ではトラブルや問い合わせはなかった。
23日午前7時すぎから関係車両約50両を民間フェリー「ナッチャンworld」に積み、同9時に苫小牧港を出港した。
















