苫小牧市が2026年3月の開館を目指す複合文化施設「苫小牧市民文化ホール」について、設計から建設、運営までを一括して担う特別目的会社氷都とまこまいパートナーズ(市内一本松町)の只石彰光社長(60)が苫小牧民報のインタビューに応じた。只石社長は幅広い市民とともにホールを育て、まちの核となる施設を目指す考えを明らかにした。
―現在の進捗(しんちょく)状況は。
「7月に市民向け、8月に企業と利用団体向けの説明会を開いた。非常に期待されていることを感じる。10~11月にも基本設計ができ、23年5月に実施設計を完了する予定。資材高騰など懸念材料もあるが、23年10月から建設工事に着手し、26年3月開館に合わせて工事を進める。開業準備期間中、ホームページの立ち上げなど情報発信を行い、プレイベント、ワークショップを実施したい」
―市のPFI事業等審議会から、舞台設備の適切な更新や自主事業の具体的な目標設定など、幾つかの課題が挙げられた。
「指摘された事項については、是正や改善をいろいろ検討している。スケジュールは決まっているので、間に合うよう作業を進めていく」
―市民文化ホールの役割をどのように考えているか。
「世界最高峰の音楽や芸術に触れる場合、道内では高いお金を出して札幌市の施設に行くことが多い。しかし、札幌と同じものを造るのではなく、苫小牧ならではの鑑賞事業、鑑賞の在り方があるはず。ただ、世界一流のプロの演奏ももちろん聴かせたい。苫小牧の子どもたちが芸術に触れる機会を企画し、未来の人材にこの場所で刺激を受けてもらい、世界に羽ばたいてくれたらうれしい」
―市民がホールの運営に関わる方法はあるか。
「市民や企業がサポートする組織『苫小牧文化応援隊(仮称)』の立ち上げを検討している。構成として、▽中学生や高校生、大人に企画に参画してもらう市民サポーター▽放送局や新聞社、興業会社とつながるサプライヤー▽協賛金を頂くオフィシャルスポンサー―を想定し、自主事業で芸術に親しんでもらうようにする」
―どのような施設を目指すのか。
「苫小牧のまちの核となるような施設を、市民の皆さまと共に造り上げていきたい。芸術や文化振興だけでなく、サードプレイス(第三の居場所)として気軽に立ち寄ることができ、何か刺激を受けるような仕掛けをつくりたい」
只石 彰光(ただいし・あきみつ)帯広市出身。1984年、北海道大学文学部卒業後、鹿島建設に入社。道東営業所所長などを経て、2022年4月15日、氷都とまこまいパートナーズの社長に就任。
















