地方公務員の定年を延長する法改正を受け、苫小牧市は2023年度から職員の定年年齢を現行60歳から段階的に65歳へ引き上げる。組織の新陳代謝を目指し、60歳で管理職から外す役職定年制も導入する。市は9月2日開会の市議会定例会に関連条例案や補正予算案を提出する。
市総務部によると、定年年齢は、23、24年度が61歳、25、26年度は62歳、27、28年度は63歳、29、30年度は64歳と、2年ごとに1歳ずつ引き上げ、最終的に31年度から65歳とする。給料月額は60歳時点の7割程度に抑える。
引き上げに伴い、役職定年の「管理監督職勤務上限年齢制」(医師、歯科医師は除く)を取り入れる。原則60歳に達した管理職(課長職以上)を係長職など一般職に異動させることで、後進のポスト不足の解消や組織の活性化を促す。
市は改定に向けて今年度、人事給与システムの改修を実施する。これに伴う費用として119万円を盛った22年度一般会計補正予算案を9月の定例市議会に提出する。
市の現在の見通しでは、引き上げ開始の23年度から30年度までに定年を迎える職員は42人いるという。総務部の担当者は「本人の意思を確認した上で、60歳以降の働き方として、短時間勤務もできるようにしたい」とし、高齢期職員が持つ知識や技術、経験を若い世代に継承していく環境づくりを目指す。
少子高齢化による労働力人口の減少や、年齢支給開始年齢の引き上げなどを背景に、国家・地方公務員の定年を65歳にする改正法が23年4月に施行する。昨年4月には改正高年齢者雇用安定法が施行。民間企業に対し、70歳までの就業機会の確保を努力義務として求めるなど、国は働く意欲のある高年齢者の雇用環境の整備を進めている。
















