苫小牧出身・阿部尋斗 世界選手権で躍動―4×100メートルリレーで日本新記録の5位〔フィンスイミング〕

日本代表として世界に挑んだ苫小牧出身の阿部(左)と大江館長

 苫小牧出身の阿部尋斗(23)=NLS(東京)所属=が7月にコロンビアで行われたフィンスイミングの世界選手権に日本代表として出場。個人100メートルサーフィスで16位、4×100メートルサーフィスリレーでは日本新記録で5位となった。「全力で泳いで、チームで目指していた日本記録を更新できて良かった」と笑顔で話した。

 フィンスイミングは足ひれを装着して行う水泳競技で、サーフィスは水面泳。個人100メートル予選では、38秒57と力泳したが「世界の壁は厚かった」と上位8位で行われる決勝への進出はかなわなかった。

 チームで臨んだリレーでは3泳としてチームに貢献。予選は好タイムの2分30秒27で5位通過、8カ国で競った決勝では全員が本番で力を発揮して2分28秒94、従来の日本記録の2分29秒92を更新し新記録を樹立した。「予選から今の自分たちなら日本新を更新できると信じていた」と自信を力に変えた。

 5歳から水泳を始め、小学3年から高校卒業までアブロス日新温水プールに所属し競技に励んだ。同施設で阿部を10年指導した大江俊彰館長は「日本代表として活躍していることは大変うれしく誇りに思う。意欲が燃え尽きない選手、今後も向上心を持って活躍してほしい」とたたえた。

 現在は食事やトレーニング指導の資格を得るために、東京健康科学専門学校に通いながら競技に励む日々を過ごしている。

 2025年のワールドゲームズに向け「水を蹴る力がもっと必要。上半身から全身に力を伝えられるように練習して、肉体改造にも励みたい。目標までまだ期間があるのでモチベーションを保って今後も取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

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