苫高専 全国5高専で唯一、全学生対象に文科省の応用基礎レベル認定 データ分析・AI教育プログラム

苫高専 全国5高専で唯一、全学生対象に文科省の応用基礎レベル認定
データ分析・AI教育プログラム
AIロボットを用いた演習に臨む学生(提供)

 苫小牧工業高等専門学校(小林幸徳校長)のデータ分析やAI(人工知能)に関する教育プログラムが、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(応用基礎レベル)」に認定された。今回、応用基礎レベルの認定を受けた全国5高専の中で唯一、全学生を対象としたプログラムとなっており、より一層実践的なAI教育に力を注いでいく考えだ。

 同プログラムは学生の数理、データサイエンス、AIへの関心を高める目的で、2021年度に始まった制度。AI関連の知識や技術について体系的な教育を行う学校(大学や短期大学、高等専門学校)を対象に正規課程を文科省が選定し、認定している。

 課題を解決するための実践的な能力を高める「応用基礎レベル」は、昨年度認定を受けたリテラシー(初級)レベルの一つ上級に当たる。

 同校は今回、1~3年生の必修全10科目について認定された。具体的には「創造工学1、2、3」とプログラミング言語の概要を学ぶ「情報技術基礎」、数学科目六つで、申請に向け、昨年度から一部の数学科目に確率や統計の授業を組み込んだ。創造工学科目にはIoT(モノのインターネット)の演習を追加し、情報セキュリティーに関する内容も盛り込んだ。登録は8月24日付。

 他高専は選択科目や一部学科の科目についての認定だが、苫高専はすべての必修科目が認定されたため、同プログラムを導入した21年度以降の全入学生が教育対象となる。

 卒業時には修了証を交付でき、副校長の村本充教授は「高度な授業をしていることが証明された」と喜ぶ。

 数理・データサイエンス・AI教育を推進する文科省は、25年度までにすべての大学や高専に同プログラムを導入する計画。年間約25万人が応用基礎レベルを学べる環境づくりを目指す。

 8月時点の認定件数はリテラシーレベルが217件、応用基礎レベルは68件。応用基礎レベルの認定を受けた高専は他に旭川、富山、石川、佐世保。

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