苫小牧市が2021年度に行った高齢者の世帯調査で、65歳以上の独居世帯は前年度比54世帯増の8607世帯となり、過去最多を更新した。10年前の11年度に比べ約2700世帯増え、高齢者の6人に1人が一人で暮らしていることが分かった。独居高齢者のうち5人に1人が介護認定を受けており、健康面に不安を抱える人も少なくない。
調査は見守りなどが必要な高齢者の実態を把握し、安心して生活できるような支援につなげることを目的に毎年実施。調査基準日は9月1日で、一人暮らしや特に援護を必要とする世帯の状況を、民生委員児童委員が訪問または電話などで調べている。
21年度は1万4775世帯を対象に調査し、うち高齢者の独居世帯は8607世帯、要援護世帯は175世帯に上った。独居世帯数は増加した一方、全高齢者数に占める割合は17・07%で前年度比0・08ポイント減となった。
独居世帯のうち男性は2690人、女性は5917人で、高齢男性は8人に1人、女性は5人に1人が一人暮らしをしている。年代別に見ると80代が多く、特に女性は75~89歳の4人に1人が一人暮らしとなっている。介護認定を受けている人は18・22%に上り、うち4%の人が要介護3以上。
また、独居高齢者と要援護者を合わせた8782人に最近の体調を尋ねたところ、8割以上が「調子が良い」または「まあまあ良い」と回答。一方で、現在治療中や後遺症が残っている病気がある人は6割以上に上った。
86%の人が家事や生活動作などは一人で行っているが、買い物や掃除に不便を感じている人もいた。また、多くの人は困ったときの相談相手がいると答えたものの、7・5%は「相談相手がいない」と回答した。
苫小牧市の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は今年6月末時点で初めて30%台に乗り、市は40年度にピークの34・7%まで達すると推計している。これに伴い、独居高齢者もさらに増える見込みだ。
調査を担当する市総合福祉課は、一人暮らしの増加に加え、コロナ禍で自宅にこもりがちになり、地域とのつながりが希薄化する高齢者の状況を危惧。「閉じこもり予防や介護予防の支援に力を入れたい」と話している。
















