水泳のアブロス日新スイミングクラブに所属する堀葵(駒大苫小牧高1年)が、17~19日に日環アリーナ栃木屋内水泳場=宇都宮市=50メートル長水路で開かれる第77回国民体育大会競泳に北海道代表として出場する。少年女子B(中学3年~高校1年)の個人100メートル平泳ぎと4人一組のメドレーリレーにエントリー。自身初の舞台で「自己ベストを更新して北海道に貢献したい」と意気込む。
国体出場は種目ごとに設定された標準記録突破が最低条件。そこからさらに各都道府県で選考されたえりすぐりのスイマーが集う。
堀は5月の北海道ジュニア大会女子100メートル平泳ぎで1分13秒94。「調子がすごく良かった」としながらも、標準記録(1分13秒91)にわずか0秒03届かなかった。
記録突破にチャレンジできるレースは残り二つだった。悔しさと焦りが交錯しながらフォーム修正や、息継ぎの回数を減らす効率的な泳ぎを短期間で追求してきた。
迎えた6月の北海道選手権は前半からハイペースなレースを展開。後半のスタミナ切れが心配されたが「とにかく気持ちで泳いだ」。記録は1分13秒15。標準記録突破はもとより、2年ぶりに自己ベストを更新する見事な泳ぎだった。
文句なしで道代表の座を射止めたが慢心はない。8月に全国高校総体(高知県)を経験し「全国には自分より速い選手がたくさんいる」ことを思い知らされた。国体では1分12秒台、さらには11秒の大台も視野に入れる。「調子のピークをしっかり大会に合わせたい」と語った。
堀と共に道代表のコーチとして国体に帯同するアブロス日新の大江俊彰コーチは「体幹トレーニングなどを地道にやってきたかいあって、泳ぎの姿勢がだいぶ良くなった。キック力も向上している」と手応えを口にする。個人戦のテイストが強い他大会とは違い、国体は各地域の誇りを背負って戦う場。「北海道に貢献する自覚を持ちながら、今までにない経験を積んでほしい」と期待した。

















