鈴木直道知事(41)は10日、札幌市内で今任期最後の政経セミナー(政治資金パーティー)を開いた。来賓で出席した自民、公明、維新の3党の道連幹部らは再選へ向け早期の出馬表明を促し、支持する姿勢を表明。セミナー終了後、鈴木氏は記者団の取材に「まだ考えは及んでいない。さまざまな課題に対応していくため、今は知事としての仕事をしっかりしていくことが大事だ」と述べ、来春の知事選へ向けた態度を保留した。ただ、鈴木氏の出馬は規定路線とみられ、今後は表明の時期と手法が焦点となる。一方、立憲民主など野党の候補擁立作業は遅れ気味で推移しており、およそ半年後に迫った統一地方選の天王山は”べたなぎ”状態が続いている。
鈴木氏の後援会「活力あふれる北海道の未来を実現する会」(似鳥昭雄会長)が主催。道内外から支持者約700人が出席した。
自民党道連の伊東良孝会長は「来年4月に任期満了を迎える。まだ出馬表明はないが、われわれは大いに彼の決断力、先見性に期待している」とあいさつ。公明党道本部の稲津久代表も「初当選の時は立候補の表明が年明け(2月)だった。2期目はなるべく早く結論を出してほしい。挙党態勢で応援していく」とエールを送った。日本維新の会道総支部の鈴木宗男代表は「東京では東の鈴木(道知事)、西の吉村(大阪府知事)と、リーダーとして極めて評価が高い」と強調し、「年は吉村知事より若い。日本のこれからを担える知事だ。出馬表明前だが、既に支部の代表として推薦を決めている」と言い切った。
鈴木氏は2019年4月の知事選で、38歳の若さで初当選し全国最年少知事となった。ただ、自民党の候補選考をめぐって当時、党内が大混乱。大半の道議、一部国会議員、経済界、町村長・市長の一部らが別の官僚候補予定者を推し、選考レースの当初は劣勢に。最終的には菅義偉官房長官(当時)ら党本部の「強い政治力」で鈴木氏で決着したが、党内に強いしこりを残した。
このため1期目の出馬表明は2月1日までずれ込み、しかも政党推薦決定前の電撃表明。直後に公明党が自民党に先行して推薦を決定し、その後に自民が推薦する異例の選挙戦となっている。
一方、野党は前回、立憲民主党道連、国民民主党道連、連合北海道、北海道農民政治力会議の「4者会議」で統一候補の擁立作業を進めたが、混迷を極め、最終的に元衆院議員の石川知裕氏を擁立したのは選挙戦約1カ月前の2月8日。今回は、今夏の参院選で国民民主が立憲民主に距離を取り始め、連合も旧総評系と旧同盟系の分断が鮮明となった。鈴木氏の対抗馬擁立は、前回以上に難航が予想される。
















