ワーケーション推進へ モニターツアー実施 苫小牧市

ワーケーション推進へ モニターツアー実施 苫小牧市
苫小牧市内の飲食店で地元事業者(左)と交流するモニター=13日

 苫小牧市は、仕事と休暇を兼ねて地方で過ごす「ワーケーション」の推進に向けて今月、モニターツアーを行った。1回3泊4日を2回実施し、首都圏企業の社員ら計10人が参加。オートリゾート苫小牧アルテン(市樽前)のコテージなどに宿泊し、リモートワークをこなしつつ観光も楽しんだ。市は、地域活性化や新たな人の流れの創出策としてワーケーションへの期待を高めており、10月にも2回のツアーを予定している。

 昨年に続いて企画したツアーは、道外企業の社員らに参加(無料)を呼び掛け、今月5~8日と12~15日に実施。それぞれ5人がモニターになった。参加者は期間中、アルテンのコテージに2泊、市中心部のホテルに1泊し、ノーザンホースパークや海の駅ぷらっとみなと市場など市内観光スポットを巡ったほか、アルテンでカヌーも体験した。今年は地元企業との交流機会も設け、ビジネス創出のヒントをつかんでもらうなど、産業都市・苫小牧ならではのワーケーションの魅力を演出した。

 13日に王子町の飲食店「おばんざいカフェどろかん」で行った地元企業との交流会で、地元企業の経営者と交流を深めたモニターの吉川和子さん(46)は、東京の家電メーカー社員。「苫小牧は気候的に過ごしやすく、食べ物がおいしい」と笑顔を見せた。東京のコンサルティング会社に勤める木村和哉さん(59)は「キャンプ場でワーケーションができるのは珍しい。空港からの交通アクセスを良くすると、苫小牧に来る人が増えるのでは」と話した。

 市内企業の経営者も、各業界で働くモニターとの交流に刺激を受けた。住宅リフォームを手掛けるトマトの江島大和代表は「ワーケーションを取り入れる企業の方と出会う機会がなく、話をして文化の違いを感じることができた」と言い、不動産業グロウコーポレーションの三津橋秀樹代表も「不動産関係のモニターからいろんな話を聞かせていただき、とても参考になった」と語った。

 一方、交流会で複数のモニターからは、苫小牧でのワーケーションに対する課題を指摘する声も。東西に長い地域柄、アルテンなど宿泊先から各所の観光スポットに移動する際、円滑に利用できる交通手段が必要―といった意見が多く聞かれた。「首都圏では自動車免許を取得していない人もおり、アクセス性の向上が重要ではないか」とモニターの一人は話した。

 市は昨年度からワーケーション推進に向けた課題とニーズの把握を進めており、10月にも17~20日、24~27日に同様のツアーを実施する。政策推進課の担当者は「モニターの意見を施策に役立てたい」とし、2023年度以降、本格的に誘致活動に取り組む考えだ。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る